旅の行き先ランキングで1、2を争う人気の北海道。本州とはスケールの異なる雄大な自然や、ご当地グルメなどさまざまな魅力に溢れますが、実は日本で一番、温泉地が多いスポットでもあるのをご存知でしょうか。旅行の際は、北の大地から湧き出た湯のよさもたっぷり堪能したいところです。
そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに、北海道の名湯をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、帯広市にある「森のスパリゾート 北海道ホテル」です。
公式サイト
北海道遺産認定のモール泉を温泉とサウナで満喫
「森のスパリゾート 北海道ホテル」は、明治32年(1899年)創業の老舗シティホテル。帯広駅から車で5分ほどの市街地にありつつ、豊かな森に囲まれたこちらの宿では、極上のモール泉を堪能できると植竹さん。
「モール泉とは、太古に地中に埋もれた植物が、黒炭に変化する過程で有機物が地下水に溶けだし、温泉となったもの。世界でも非常に珍しく、北海道遺産にも認定されている天然資源です。そんな貴重な湯を北海道ホテルでは源泉かけ流しで満喫できます。細かな湯の花が舞うのは温泉成分が濃い証拠。ツルツルとした浴感の湯は実に心地よく、しっとり美肌効果も期待できます」(植竹さん)
「最近のトレンドとして、サウナ付きの温泉施設が増えつつありますが、北海道ホテルはかなり早い段階から本格サウナを導入しています。フィンランド式サウナの“ロウリュ”にモール泉をかけ合わせた“モーリュ”は、十勝でしか体験できないサービス。蒸気でもモール泉の成分をたっぷり肌にチャージでき、植物由来の芳醇な香りにも癒されて、心身ともにリフレッシュできること請け合いです」(植竹さん)
中庭に面したレストランで至福の朝の目覚め
「朝食は、洋食・和食・スープカレー風セットの3タイプから選べます。このうち和食は未食ですが、洋食もスープカレーも絶品です。洋食のオムレツに使われているのは、“奇跡の卵”と称される『米艶』。北海道産のお米を主な飼料とするこだわりの卵で、黄身が白いのが特徴です。白いオムレツは見た目も映え、お味もさすがホテルメイド。サラダも新鮮だし、十勝産のヨーグルトもこくがあって、素材のよさをしみじみと実感しました」(植竹さん)
「スープカレーは辛さはマイルドで上品な味わいが印象に残っています。北海道産プレミアム米『ふっくりんこ』との相性もよく、専門店のメニューといっても不思議ではないクオリティ。このスープカレーのために再訪したいと思ってしまうほどです」(植竹さん)
以上、「森のスパリゾート 北海道ホテル」をご紹介しました。極上のモール泉の恩恵を温泉やサウナで心ゆくまで享受したい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 森のスパリゾート 北海道ホテル
- 住所/北海道帯広市西7条南19丁目1番地
客室数/全117室
料金/1名 ¥12,500~(税込) - TEL:0155-21-0001
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- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生