【目次】

伸びて邪魔になった前髪の「対処法」3選


1:目にかからないよう、カーラーやアイロンで根元を起こす!

「生え方、髪質によって対処法は個人差が出てしまいますが、共通の対処方法としておすすめなのがカールアイロン、ストレートアイロン、マッジックカーラーを使用して、前髪にゆるやかなカールをつけること。邪魔だった長さが少し緩和され、まつげや、まぶたにかかる位置を上げる効果があります。カールの強弱を調整すれば、雰囲気やイメージを変えることも可能です。スタイリング剤をつけすぎると重みで潰れてしまい、さらに邪魔になってしまうこともあるのでつけすぎには気をつけて」(GARDEN omotesando テクニカルマネージャー 高橋俊友さん)。

2:地肌をこすりながらドライヤーをかけて根元をふんわりさせる

「前髪が伸びてくると、自然と割れやすくなったり、髪の長さの重みでペタッとしがちに。そんなときは根元をこすりながらドライヤーで乾かし、毛先をサイドに流してみてください。それだけで鬱陶しさが軽減されます。あと、ストレートアイロンを使うのもおすすめ!前髪の根元を挟んだら、滑らせるように毛先に向かってスルー。手首を内側に返すように動かすのがポイントです。これだけで前髪の長さが少し短く感じられます。アイロンで巻くのが苦手な方でも、ストレートアイロンなら火傷のリスクも少なく、使いやすいと思います」(Cocoon 銀座店スタイリスト SHUNさん)。

3:左右どちらかに前髪を流す

「前髪が伸びてきたら、まずは左右どちらかに流しましょう。直毛の人はコテで軽く巻いて曲げると流れやすくなります。ワックスやハードスプレーなど、スタイリング力のあるものをつけてサイドに流したり、分けたりしてあげると、戻りにくくスタイルをキープしやすいです」(Coccon銀座店 店長 泰斗さん)。

外出自粛中に「前髪」が伸びてきたら? 美容師に聞いた3つの対処法

「根元を立ち上げる」スタイル3選


ふんわり若々しいショート

完成

完成!

<スタイリング方法>最初に生えグセを整え、さらに根元を立ち上げてふんわり感をつくる

ふんわり感を長持ちさせるには、スタイリング前のブローが重要だとか。「最初に頭皮を指で擦って寝ている毛穴を起こします。次に、頭頂部の毛束を持ち上げて根元の立ち上がりをつくってください。この下準備でふんわり感のもちに差が出ます」(FIX-UP銀座店 スタイリスト 幡矢智之さん)。

スタイリング前

スタイリング前。
<STEP.1>頭皮を指の腹で擦り、生えグセを正す

指をジグザグに動かしながら、頭頂部の頭皮をまんべんなく擦ること。

指をジグザグに動かしながら、頭頂部の頭皮をまんべんなく擦ること。
<STEP.2>頭頂部の毛束を持ち上げ、その根元にドライヤーをあてる

毛束の根元に5秒ほど温風をあてたら冷風に切り替えて2秒あて、立ち上がりをキープ。

毛束の根元に5秒ほど温風をあてたら冷風に切り替えて2秒あて、立ち上がりをキープ。
<STEP.3>頭頂部の毛束を前後に分け、それぞれをカーラーで巻く

それぞれの毛束は根元を立ち上げるように持ち上げ、毛先から巻くこと。

それぞれの毛束は根元を立ち上げるように持ち上げ、毛先から巻くこと。

毛量が多い人は、とかく抑え込むようなスタイリングをしがち。「広がりを抑えようとして抑え込むと、トップまでぺたんこになってしまいます。根元に風を入れるスタイリングなら根元は立ち上がるし、毛先の広がりも抑えられます」(幡矢さん)。

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動きを出したフェミニンボブ

完成

完成

<スタイリング方法>髪の根元をふんわりさせて空気感を演出

「エイジングによるクセをいかしてカットしているので、ヘアアイロンで少し巻けばふんわりとしたボリュームと動きが出せます。耳横に動きをつくると顔型カバー効果がアップ。ヘアアイロンで巻く際は意識してみてください」(THE GARDEN Tokyo トップスタイリスト 本木亜美さん)。

スタイリング前

スタイリング前。
<STEP.1>顔まわりとトップを根元から乾かす

分け目がはっきり割れてしまう人は、その部分の根元を濡らし、指で地肌を擦って髪の根元を立ち上げながら乾かす。とくに、こめかみとトップは根元から乾かして、ふんわりと。

分け目がはっきり割れてしまう人は、その部分の根元を濡らし、指で地肌を擦って髪の根元を立ち上げながら乾かす。とくに、こめかみとトップは根元から乾かして、ふんわりと。
<STEP.2>ヘアアイロンでトップを巻く

32mmのヘアアイロンを使用し、トップは毛先から根元近くまで後方に向かって巻き込む。

32mmのヘアアイロンを使用し、トップは毛先から根元近くまで後方に向かって巻き込む。
<STEP.3>毛先を内巻きにする

毛先は内巻きにワンカールさせる。

毛先は内巻きにワンカールさせる。
<STEP.4>顔まわりを巻く

顔まわりやサイドの髪は、耳横に丸みをつくるように、取った毛束の中間からリバース方向に軽く巻いていく。

顔まわりやサイドの髪は、耳横に丸みをつくるように、取った毛束の中間からリバース方向に軽く巻いていく。
<STEP.5>スタイリング剤をつける

固すぎないバームを手のひらにのばし、毛先からもみ込んで空気感を出す。前髪も整えて完成。

固すぎないバームを手のひらにのばし、毛先からもみ込んで空気感を出す。前髪も整えて完成。

「根元のふんわり感が重要なので、髪を乾かすときは根元に風を当てることを意識して。固すぎたり重すぎるスタイリング剤は、ふんわり感が出にくいので避けましょう」(本木さん)。

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重くならないマッシュショート

完成

完成!

<スタイリング方法>ふんわりボリュームが出るように意識して!

「ポイントは、髪の根元にボリュームが出るように乾かすこと。日本人のほとんどが、顔にかかるように毛が生えているので、下からドライヤーの風を当てて後ろに流すように乾かすと、根元が立ち上がります」(Double 店長 石原慎太郎さん)。

スタイリング前

スタイリング前。
<STEP.1>根元にボリュームが出るように乾かす

顔周りからドライ。ドライヤーの風を下から当て、根元を起こすように後ろに向かって乾かす。

顔周りからドライ。ドライヤーの風を下から当て、根元を起こすように後ろに向かって乾かす。
<STEP.2>ワックスをもみ込む

ファイバーワックスを適量手のひらにとって伸ばし、毛束を握るようにして全体になじませる。

ファイバーワックスを適量手のひらにとって伸ばし、毛束を握るようにして全体になじませる。
<STEP.3>フォルムを整える

サイドの髪を耳にかけ、前髪を流して全体のかたちを整える。

サイドの髪を耳にかけ、前髪を流して全体のかたちを整える。
<STEP.4>束感を作る

前髪は指でつまみながら束感を作って整える。

前髪は指でつまみながら束感を作って整える。

「ショートヘアは束感があったほうがキレイに見えるので、ワックスは必須。柔らかさも演出できるファイバーワックスがおすすめです」(石原さん)。

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「ストレートアイロン」を使うスタイル2選


フェイスラインを整えるショート

完成

完成

<スタイリング方法>菱形をイメージして仕上げるとバランス◎

「髪が細くペタッとしやすい方は、根元がつぶれないように立ち上げながら乾かすのがポイント。ふんわり感をアップさせるには、ヘアアイロンの力を借りて!菱形をイメージして仕上げると、エラ張りを自然にカバーできます」(GARDEN YOKOHAMA トップスタイリスト 豊田 楓さん)。

スタイリング前

スタイリング前。
<STEP.1>ドライヤーで髪の根元を立ち上げる

髪の根元に空気を入れるように、前から後ろに向かってドライヤーの風をあてる。

髪の根元に空気を入れるように、前から後ろに向かってドライヤーの風をあてる。
<STEP.2>ストレートアイロンで丸みをつける

ヘア全体の髪の表面部分にアイロンを軽く通す。髪の中間をとって、毛先に向かってアイロンで丸みをつけるようにカールする。

ヘア全体の髪の表面部分にアイロンを軽く通す。髪の中間をとって、毛先に向かってアイロンで丸みをつけるようにカールする。
<STEP.3>前髪をストレートアイロンでワンカールする

前髪をストレートアイロンでワンカール。毛先だけでなく、髪の中間あたりからカールさせて、大きな丸みを意識。

前髪をストレートアイロンでワンカール。毛先だけでなく、髪の中間あたりからカールさせて、大きな丸みを意識。
<STEP.4>仕上げにバームをつけてスタイリング

バームを手のひらになじませ、髪の中間から毛先、前髪の順になじませる。

バームを手のひらになじませ、髪の中間から毛先、前髪の順になじませる。

「ペタっとしやすい髪の方は、重くなりすぎないバームのようなスタイリング剤が◎。アイロンでナチュラルなカールをつけているので、なじませるだけでふっくらと仕上がります」(豊田さん)。

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程よいボリュームが出るミディアム

完成

完成

<スタイリング方法>ストレートアイロン使いで柔らかくこなれた動きをプラス

「ミディアムのスタイリングには断然、ストレートアイロン使いがおすすめ。くるんとカールしすぎず、ゆるっとしなやかな動きを簡単に作ることができます」(Belle Shinjuku スタイリスト 鯨岡拓也さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>毛先はスッと外巻きワンカールに

毛先はワンカールの外巻きに。毛先5cmくらいからストレートアイロンを通し、手首を返すようにしてくるっとカールさせて。カールアイロンを使うよりも、ストレートアイロンのほうが毛束がまとまりすぎず自然なこなれたカール感に。

毛先はワンカールの外巻きに。毛先5cmくらいからストレートアイロンを通し、手首を返すようにしてくるっとカールさせて。カールアイロンを使うよりも、ストレートアイロンのほうが毛束がまとまりすぎず自然なこなれたカール感に。
<STEP.2>サイドは表面を外巻きに流して

サイドの髪は中間あたりからアイロンを挟み、少しふくらみを持たせるようにしながら斜め後ろに流すように。レイヤーが入った髪にふんわりとしたニュアンスを出し、自然にボリュームアップ。

サイドの髪は中間あたりからアイロンを挟み、少しふくらみを持たせるようにしながら斜め後ろに流すように。レイヤーが入った髪にふんわりとしたニュアンスを出し、自然にボリュームアップ。
<STEP.3>前髪を下に自然に流す

前髪は下にスーッとアイロンを通すだけでOK。ストレートアイロンなら、妙なカールがつくことなく、生えグセを整えることができて手軽。

前髪は下にスーッとアイロンを通すだけでOK。ストレートアイロンなら、妙なカールがつくことなく、生えグセを整えることができて手軽。

「スタイリングにはワックスとオイルを混ぜて使うのがおすすめ。細く柔らかい髪質だとオイルだけだと重たくなってしまうので、ふんわり感を軽やかにホールドさせるひと手間を」(鯨岡さん)

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「カーラーで巻く」スタイル2選


リフトアップ効果抜群の菱形ショート

完成

完成!

<スタイリング方法>トップふんわり&裾は締める

「トップはつぶれないようふんわり高さを出し、耳から下の後ろの髪はボリュームをおさえてタイトに仕上げましょう。このメリハリがキレイな菱形フォルムを作り、顔型をカバーしてくれます」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。

スタイリング前

スタイリング前
<STEP.1>トップを立ち上げながら乾かす

トップは根元にドライヤーの風を当て、左右に振りながら乾かしてふんわりさせる。

トップは根元にドライヤーの風を当て、左右に振りながら乾かしてふんわりさせる。
<STEP.2>耳下から後ろはボリュームをおさえながら乾かす

裾部分はふくらまないよう注意。耳下から後ろの髪をおさえながら風を当てて乾かす。

裾部分はふくらまないよう注意。耳下から後ろの髪をおさえながら風を当てて乾かす。
<STEP.3>マジックカーラーで前髪&トップを巻く

トップと前髪にマジックカーラーを巻く。前髪は前方向に、トップは2つに分けて後ろに向かって巻いて。

トップと前髪にマジックカーラーを巻く。前髪は前方向に、トップは2つに分けて後ろに向かって巻いて。
<STEP.4>アイロンで横に引き出しながら巻く

25mmのカールアイロンで毛先を内巻きにワンカール。サイドは少し高めの位置に髪を上げて、横へ引き出すように巻くとボリュームが出やすい。

25mmのカールアイロンで毛先を内巻きにワンカール。サイドは少し高めの位置に髪を上げて、横へ引き出すように巻くとボリュームが出やすい。
<STEP.5>ヘアクリームでスタイリング

耳下から後ろは内側からなじませてボリュームをおさえる。さらに毛先、表面、前髪の順になじませて仕上げる。

耳下から後ろは内側からなじませてボリュームをおさえる。さらに毛先、表面、前髪の順になじませて仕上げる。

「スタイリング剤は、オイルほど重くならずキープ力も発揮するクリームタイプがおすすめ。菱形を保ちながら、ふんわり柔らかさも出せます」(田中さん)。

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トップのボリュームが好バランスなボブ

完成

完成!

<スタイリング方法>アシンメトリーにして前髪の割れをカバー&表情まで明るく!

「年齢を重ねると、前髪が割れてしまうという方も多いです。解消するには、前髪をカーラーで巻くときに、分け目をまたぐようにすること。さらに、前髪の根元を、流す方向と逆にしておくと自然になじみます。エラは隠すより、片側を耳にかける程度に。アシンメトリーにすると、顔が明るく見えます」(MAGNOLiA 総店長 SHINさん)。

スタイリング前

スタイリング前。
<STEP.1>トップは立ち上げながら前へ乾かす

ハチ上の髪は、上に持ち上げながら、前に向かって乾かす。根元を前に向かせることで、ボリュームが出る。サイドは、前から風を当てて、うしろに向かって乾かす。

ハチ上の髪は、上に持ち上げながら、前に向かって乾かす。根元を前に向かせることで、ボリュームが出る。サイドは、前から風を当てて、うしろに向かって乾かす。
<STEP.2>前髪とトップをカーラーで巻く

分け目をまたぐように、カーラーでトップと前髪を、前に向かって巻き込む。前髪の根元は、流すのと逆を向くように。

分け目をまたぐように、カーラーでトップと前髪を、前に向かって巻き込む。前髪の根元は、流すのと逆を向くように。
<STEP.3>ムースフォームでパーマを出す

襟足やもみあげなどパーマがのびやすいところに、ムースフォームを揉み込んで動きを出す。

襟足やもみあげなどパーマがのびやすいところに、ムースフォームを揉み込んで動きを出す。
<STEP.4>トップやもみあげにワックスでハリを出す

トップや耳周りなど動きを出したい部分に、ジェルタイプのワックスをつまむようにつける。ドライヤーで水分を飛ばし、ハリを出す。

トップや耳周りなど動きを出したい部分に、ジェルタイプのワックスをつまむようにつける。ドライヤーで水分を飛ばし、ハリを出す。

「パーマで、トップはふんわりと、耳下と襟足は動きが出るようにしてあります。スタイリングでは、それを活かすようにして。ボリュームと動きを出したい部分に、ジェルタイプのワックスをつまむようにつけてから、ドライヤーの熱で水分を飛ばすと、ハリが出てキープできますよ」(SHINさん)。

エラ張りをカバーするボブは、レイヤー×パーマが決めて!

この記事の執筆者
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