私たちにも語らせてください!号泣必至のドラマ&映画
Preciousスタッフたちが集う撮影現場や編集部で、ドラマ&映画好きが何人か集まると始まる話題といえば…
「最近、何観て泣いた?」。私たちにもひと言語らせて、とおなじみのメンバーが「涙のスイッチ」について
思い思いにプレゼンに参戦します。
今回は、Precious専属モデルの立野リカさん、『Precious』エディトリアル・ディレクターの喜多容子、ならびにエディターの川口夏希が、号泣必至の作品を “熱血プレゼン” します。
本誌専属モデル・立野リカさんの “涙のスイッチ”|映画『コーダ あいのうた』
さまざまな想いが交錯する無音のシーンに幸せな涙が溢れる
「家族のなかで、ただひとり耳の聞こえる少女ルビーとその家族の物語です。家業の手伝いや “家族の耳” となる役割と、歌手という夢の狭間で揺れるルビー。そしてルビーの夢を応援したいけれど、彼女に頼らざるを得ない両親と兄。お互いの葛藤を見ていると、知らず知らずのうちに物語のなかに引き込まれ、家族の愛情に涙が溢れました。
特に感動したのは、ルビーが歌っている最中に音楽が途切れ、無音になるシーン。彼女の声は聞こえませんが、表情や身振り手振り、家族の反応を通してあらゆる感情を感じ取ることができます。その瞬間、映画を観ている側も耳が聞こえない家族たちと一体となり、ルビーも家族も喜びと幸福に満ち溢れます。笑顔と涙がすべて詰まっている宝物のような作品。号泣必至です!」(立野リカさん)
【STORY】
家族で唯一、耳が聞こえるルビー(エミリア・ジョーンズ)。家業を手伝いながら高校生活を過ごしていた彼女は歌手を夢見るが…。勇気を出して一歩を踏み出した少女が、さまざまな問題を力に変えていく。’21年、公開。
エディトリアル・ディレクター・喜多容子の “涙のスイッチ”|映画『舞妓さんちのまかないさん』
たった16歳の少女が自分の夢を諦める瞬間に後味のいい涙がこぼれた
「決まって涙してしまうのは、頑張ったのに、どうしても成し遂げられなかったという “夢の挫折” を感じた瞬間。主人公のそのときの悔しいという気持ちに、感情移入してしまって…。主人公キヨは親友と一緒に、舞妓になる夢を抱いて青森から祇園の置屋に入るのですが、早々に才能がないことを告げられます。是枝監督が手掛けていることもあって、全編に漂うはんなりとした京都の美しさにうっとり。
そして、毎回登場する “まかない料理” に、心もふんわりと温まるドラマなのですが…。ただ1回、キヨが親友の圧倒的な才能を前に、自分の実力を悟って夢を諦めるシーンは、ただただ涙。この悔しさがあるから、その後に続く、親友が成功する姿や、祇園の伝統を守る厳しさも、軽やかに描かれているのでは。後味のいい涙が流れます」(喜多容子)
【STORY】
祇園の舞妓さんになることを夢見て故郷を離れ、京都にやってきたキヨ(森 七菜)と親友のすみれ(出口夏希)。舞妓さんたちと共同生活をしながら稽古に励むふたりだが、キヨは舞妓に向いていないと言われてしまい…。’22年、配信。/「Netflix」にて独占配信中
エディター・川口夏希の “涙のスイッチ”|映画『インターステラー』
科学では証明できない時空を超えた親子の愛に感涙!
「数式での証明や、科学的な話が満載の映画ですが、そんななかで描かれる “愛” という人間の根源的な感情にぐっときました。特に、人類を救うべく宇宙へ行ったきり、消息が途絶えていたクーパーと娘のマーフィーが、何十年もの時を経て再会を果たすシーン。『パパが約束したから』と、誰もが諦めていた父の帰りを信じていた娘の言葉に涙腺崩壊。
実は、マーフィーも地球上で、父と同じくNASA研究機関で人類を宇宙へ脱出させるための方法を研究。ところが最後の方程式が解けず、苦戦。そこでマーフィーが導き出した答えにも父娘の “愛” が…。ノーラン監督作品は伏線が多く、繰り返し観ることで気づく号泣ポイントも。物理的に離れていても心ではずっと近くにいる、そんな愛の可能性についてのメッセージも受け取りました」(川口夏希)
【STORY】
世界的な飢饉や地球環境の変化によって、人類の滅亡が迫る近未来を想定した舞台。人類が居住可能な惑星を探すため、クーパー(マシュー・マコノヒー)は幼い子供たちを残し宇宙へと旅立つが…。’14年、公開。/「U-NEXT」ほかで配信中
※掲載商品の価格は、税込みです。
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- EDIT&WRITING :
- 正木 爽・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)