思い切り泣くなら、このドラマ&映画の名シーンを見逃すな!|ドラマ&映画好きの賢者が「涙のスイッチ」を熱血プレゼンします

小説家、アナウンサー、産婦人科医に経済学者など、さまざまなフィールドで活躍する著名人たちが、数あるドラマや映画のなかから一作品を厳選し、自分にとっての「涙のスイッチ」を熱く語ります! 

夫婦の絆、余命わずかな男の人生、不条理な社会に抗う人たち、最愛の人との別れ…。ひと言では言い表せない、複雑な大人ならではといった泣きのツボが満載です。

高尾美穂さん
産婦人科医
(たかお みほ)医学博士・産婦人科専門医。日本医師会公認産業医。「イーク表参道」副院長。働く女性の健康を支える産業医として、さまざまな治療法を提案する。最新刊『大丈夫だよ』が好評発売中。「映画は劇場で観るのがお決まりです」

産婦人科医・高尾美穂さんの “涙のスイッチ”|映画『総理の夫』

映画『総理の夫』イラスト
 

仕事はできるけれど、人に頼るのは下手…しんどさを抱えながらも模索する女性に涙

「初の女性総理大臣が誕生、そして任期中に妊娠!どうなることかと見守りながら観ていましたが、もっと社会全体で支える仕組みであったり、出産・育児を経てもキャリアを継続できる機会が必要だと改めて思わされ、それが難しい現実に悔しさがこみ上げる部分も。

女性総理大臣に選出された凛子は、夫の日和ひよりのパートナーシップが大きな支えとなりました。どこか頼りなさげに見える日和ですが、彼は “男女の役割はこうあるべき” という価値観に縛られず、最愛の人のために動ける人。ところが、凛子は肝心なときに助けを求めない。本音は日和に『大丈夫だよ』と、言ってもらいたかったはず…。そんな女性のしんどさが痛いほどに伝わる瞬間、そしてそれが報われる瞬間が私にとっての涙のスイッチです」

【STORY】

映画『総理の夫』
(C)2021「総理の夫」製作委員会

大企業の御曹司で鳥類学者の日和(田中 圭)が出張中、妻の凛子(中谷美紀)が日本初の女性総理大臣に選ばれていた! 凛子は順調に職務に邁進するが…。’21年に公開。/「U-NEXT」ほかで配信中

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ILLUSTRATION :
北住ユキ
EDIT&WRITING :
正木 爽・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)