「石塊」の正しい読み方、いくつ答えられますか?

明日、5月10日は、『地質の日』です。1876(明治9)年のこの日、アメリカの地質学者ライマン氏らにより、日本で初めての広域的な地質図、200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が作成され、さらに、1878(明治11)年の同日に、地質の調査を行う組織「内務省地理局地質課」が設置されるなど、地質に関する重要な出来事が重なった日…ということで、一般社団法人日本地質学会が制定した記念日です。地層、岩石、土壌などで構成される大地の性質である「地質」について、多くの人に理解を深めてもらうことが、目的に掲げられています。

これにちなんで、本日は「石」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「石塊道」ってなんと読む?

「石塊道」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「小石の多く散らばった、ごろごろした道」という意味の言葉です。

<使用例>

「この地図には舗装されていない石塊道も掲載されているようね…」

かな6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

 

正解は… 石塊道(いしころみち) です。

「石塊(いしころ)」という読み方がポイントですね。
「石塊(いしころ)」という読み方がポイントですね。

「いしころ」という言葉は、日常的に使用されている表現ですが、漢字表記はちょっといかめしい当て字ですね…。ちなみにこの「石塊」という表記には、「いしころ」以外にも複数の読み方がございます。「石塊道」は、意味合い的に「いしころみち」としか読みませんが、「石塊」だけだと、文脈によって読み方が異なります。…というところで、2問目にまいりましょう。

【問題2】「石塊」ってなんと読む?

「石塊」の読みがなとして正しくなるよう「○○○れ」の○○○の部分に入るかなをお答えください。

ヒント:これと同じ「塊」の読み方を使った熟語に「土塊」がございます。

<使用例>

「これは宝石なんかではなく、ただの石塊(○○○れ)よ」

○にかな1文字ずつ入ります。
○にかな1文字ずつ入ります。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 石塊(いしくれ) です。

「塊(くれ)」とは、土や石の小さいかたまりを言う言葉です。

「塊(くれ)」の入った言葉には、今回の「石塊(いしくれ)」のほか、土の塊(かたまり)を指す「土塊(つちくれ)」などがございます。「石塊」という表記の読み方には、1問目で扱った「いしころ」、2問目で扱った「いしくれ」のほか、「せっかい/せきかい/いしっころ」などがあり、国語辞典で、ざっと5通りもの読み方が確認できますが、どの読み方で読んでも、「石塊」の意味は「小石。石ころ」です。視点を変えて考えると、日本語には、ただの「石ころ」を表現する言葉だけでも、何通りもの言い方がある…という事に気づきます。奥深いですね。

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本日は、5月10日『地質の日』にちなんで、

・石塊道(いしころみち)

・石塊(いしころ/いしくれ/いしっころ/せっかい/せきかい)

の日本語の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/一般社団法人日本地質学会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱