「混沌」ってなんと読む?「こん」のうしろはなんでしょう?

明日、5月13日『World Cocktail Day(カクテルの日)』です。これは1806年5月6日、アメリカの週刊新聞「The Balance, and Columbian Repository」 で「Cocktail(カクテル)」という言葉が用いられた際、読者からの「カクテルとは何か?」という質問に呼応し、翌週13日刊行版の記事で「カクテル」の定義が言及された史実にちなんでいます。

その際には「カクテルとは、蒸留酒に砂糖、水、ビターを加えて作る刺激的な酒である」 といった内容が掲載されたそう。現在では、「酒と酒、また、酒に果汁や清涼飲料などを混ぜた飲み物」というような意味合いで使われていますね。更には「ノンアルコールカクテル」も登場するなど、「飲み物を混ぜて新たな味を追及したもの」全般を指すイメージです。ということで、本日はまず、「混」という字の入った日本語クイズからお送りします。

【問題1】「混沌」ってなんと読む?

「混沌」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「物事の区別がはっきりしないさま」「自体が流動的で、どう決着がつくかわからないさま」「大昔、天と地がまだ分かれていない状態」などを意味する言葉です。

<使用例>

「本件については、関係者の証言がいろいろと食い違い、まだ混沌としています」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 混沌(こんとん) です。

「沌」、実は他で見慣れない字です。
「沌」、実はほかで見慣れない字です。

「混沌(こんとん)」という言葉、大人の会話にしばしば登場しますが、「沌」の字がやや特殊で、国語辞典や漢字辞典でも「混沌(こんとん)」意外に、この字が使用されている熟語がほとんど見つかりません。とはいえ「混沌(こんとん)」という言葉は、よく使われているので、特殊な表記であることを覚えておくと良さそうです。

…さて、2問目は「酒」という字の入った日本語クイズです。

【問題2】「酒祝」ってなんと読む?

「酒祝」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「酒宴をして祝うこと」という意味の言葉です。

<使用例>

「良いニュースにかこつけて、今日は酒祝といきましょうか!」

かな5文字です。
かな5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 酒祝(さかほかい/さかほがい) です。

「酒」「祝」ともにポピュラーな漢字ですが、この熟語は難しい読み方ですね。

「祝う」ことを、古語で「ほかふ(ほかう)」と言い、これを名詞化した「ほかい」を用いた熟語です。

「酒寿」とも表記します。

*** 

本日は、5月13日『World Cocktail Day(カクテルの日)』にちなんで、

・混沌(こんとん)

・酒祝(さかほかい/さかほがい)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:『精選版 日本国語大辞典』(株式会社小学館)/公益社団法人ホテルメンバーズ協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱