【目次】
前髪がスカスカ…薄毛の「原因」と「対策」
前髪や生え際が薄くなる「原因」
「薄毛の主な原因は、ホルモンバランスの乱れ。40歳前後から女性ホルモンの分泌量は低下。男性ホルモンの割合が高くなることで、抜け毛が起こりやすくなるといわれています。髪が生えてから抜け落ちるまでのサイクルは、通常、女性では4〜6年と言われていますが、男性ホルモンが優位になると、成長期が短くなり、早く抜けてしまったり、細い毛になってしまったりします。健康な髪が生えにくくなるため、薄毛が進んでしまいます」(株式会社ミルボン 開発本部 研究開発部 基礎研究グループ チーフリサーチャー菊地哲宏さん)。
薄毛を防ぐ「対策」
■薄毛対策1:規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がける
「髪のためにこれだけ摂取すれば良いという食材はなく、バランスの取れた食事が、薄毛予防には必要不可欠です。毛髪はケラチンと呼ばれるたんぱく質でできていて、たんぱく質はアミノ酸からできています。髪も食事から摂取した栄養素で作られているので、栄養素が不足すると毛髪は成長できません。また、睡眠も大切なポイントです。睡眠不足になると、ホルモン分泌のバランスが崩れ、ヘアサイクルの乱れを引き起こすばかりか、ストレスで頭皮が硬くなり、抜け毛の原因となってしまいます」(菊地さん)。
■薄毛対策2:頭皮用ローションや育毛剤で、頭皮ケアを習慣に!
「頭皮用のローションや育毛剤を取り入れるのもおすすめです。頭皮に潤いを与え、頭皮環境を整えることで、抜け毛予防や発毛促進が期待できます。この際、頭皮マッサージで血流をよくしてあげることもポイントです。というのも、加齢やストレスにより、前頭筋や側頭筋、後頭筋が萎縮。筋肉の収縮により、帽状腱膜が引き伸ばされ、頭皮は硬くなってしまいます。頭皮が硬くなると、血流が悪くなり、髪の毛の元となる毛母細胞に栄養が行き渡らなくなり、結果、髪の発育が妨げられてしまいます。薄毛予防のためにも、頭皮マッサージを毎日の習慣にしましょう」(菊地さん)。
■薄毛対策3:正しいシャンプーで、頭皮の汚れをしっかり落とす
「健康な髪を育むためには、毎日のシャンプーで頭皮の皮脂汚れを取り除くことが大切です。シャンプー時、最初にお湯で頭皮と髪を十分に濡らしながら、予洗いするようにしましょう。こうすることで、少ない量のシャンプーでもよく泡立ち、髪を洗う際にかかる摩擦力で起こる物理的な力を軽減でき、抜け毛を抑えることができます。また、落としきれなかった頭皮の汚れは、時間とともに過酸化脂質に変化。頭皮のニオイの原因にもなるので、気をつけましょう」(菊地さん)。
■薄毛対策4:髪や頭皮の紫外線対策も忘れずに!
「頭皮が日焼けするとカルボニル化=酸化が起こり、頭皮の老化が進行してしまいます。時々、分け目を変える、帽子をかぶるなどして、日焼けによるダメージから頭皮を守ることが大切です。また、髪自体も紫外線によるダメージを受けるので、UVカット効果のある洗い流さないトリートメントをつけるなど、髪のUVケアも意識してください」(菊地さん)。
髪のプロに聞く! 40代に多い「薄毛・白髪・うねり毛」の原因と正しい改善方法
薄毛対策に効く「頭皮ケア」マッサージ
頭皮の血行促進が「前髪スカスカ」解決に必須
【このメソッドの効果とポイント】
・薄毛、白髪は頭皮が硬くなることで起こる血行不良が原因のひとつ。
・特に頭頂部に薄く広がる帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)はケアしないと硬くなりやすい。
・骨から帽状腱膜をはがすようにマッサージをするのが効果的
・頭皮の血流アップにつながり薄毛、白髪、うねり毛、抜け毛対策に。
<STEP.1>両手の指の腹を使って、帽状腱膜を頭頂部へ寄せる
ボールをつかむ要領で両手の指の腹で頭をつかみ、骨から頭皮を剥がしてつかみあげるようなイメージで帽状腱膜を中央に寄せます。
<STEP.2>首を左右に振って、帽状腱膜をほぐす
STEP.1の状態のまま、首を左右に20回振りましょう。これで力を使わずに、帽状腱膜をしっかりとほぐすことができます。
薄毛&白髪対策に!【村木宏衣さん直伝】ガチガチ頭皮をほぐすコツとは?
前髪スカスカをカバーにする「髪型」と「スタイリング」
ちょうどいい厚さの前髪×菱形ショート
40代になると気になってくる、前髪とトップのボリュームダウン。とくに面長さんにとって前髪のスカスカ感は、老けて見える原因につながります。そんな髪のボリュームダウンが気になる面長さんにぴったりのヘアスタイル。
<スタイリング方法>
「ボリュームを出すことを意識しすぎると、ブローのしすぎや巻きすぎにより、質感が硬い印象になってしまいます。あくまでもサラッと、ブローも巻きも軽めを意識して」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。
<STEP.1>後頭部トップにカーラーを巻く
<STEP.2>前髪の分け目にカーラーを巻く
<STEP.3>ワックスでサイドをタイトに仕上げる
「仕上がりのイメージは、菱形のフォルムを意識して。スタイリング剤はつけすぎるとペタンとしてしまうので注意。ふんわり仕上げましょう」(石原さん)。
前髪を流して巻いてボリュームを出すスタイリング
「ミディアムの長さになるとどうしても、トップや頭のはち周りがぺったりして薄毛っぽく見えてしまうというお悩みを多く耳にします。また40代50代になると徐々に髪にハリコシがなくなってきて、年齢を重ねると余計にふんわり感が出づらいため、ボブやショートにカットしたいという方も少なくありません。適度な長さをキープしながら、大人っぽさくも女性らしいかわいらしさや華やかさを出したいという方におすすめしたいのがこちらの”ふんわり華やかくびれミディ”です。レイヤーをやや高めに入れることではち周りにボリュームを出やすく、首周りはくびれたシルエットに整えることで顔周りをスッキリと見せる効果も。さらに毛先はしっかり巻いてふんわり感を出すことで華やかな印象に。メリハリを出し、顔立ちも格段に映えるヘアスタイルです」(Un ami 吉祥寺 トップスタイリスト 澤田杏奈さん)。
<スタイリング方法>
「毛先は外ハネに、トップ部分(はち上)は上に引き上げながら内巻きに、顔周りはリバース巻きに。巻きをミックスすることで、より華やかさのある仕上がりに。顔周りをリバース巻きにすることで、ピアスやイヤリングなどが映えるのでより印象度がアップします」(澤田さん)。
<STEP.1>すそは外ハネに
<STEP.2>トップ部分は上に持ち上げるようにして内巻きに
<STEP.3>顔周りはリバース巻きにして華やかさを
<STEP.4>前髪は流すようにアイロンを通して
「スタイリング剤はツヤを出すオイルがおすすめ。中間から毛先を中心に、髪の内側から全体になじませるイメージで」(澤田さん)
40代に似合う【ふんわり華やかくびれミディ】高めレイヤー×巻き髪スタイリングで全方位ふわっと美しく
おすすめ「アイテム」3選
頭皮ケア美容液
コスメデコルテ『AQ アブソリュート スカルプ&ヘア ショット』
ペッタリした髪にボリュームを。根元から立ち上げるのが得意
天然成分のソウハクヒエキスをはじめ、頭皮の環境を健やかに保つ成分を複数配合。マッサージをしながらなじませたあとにドライヤーで根元から乾かすと即効でハリとボリューム感が。濡れた髪、乾いた髪のどちらにも使用可能。
ペッタリした髪にボリュームを!「コスメデコルテ」“頭皮ケア美容液” にフォーカス!
アンファー『スカルプD ボーテ 薬用スカルプスパエッセンス』
頭皮を潤してバリア機能を向上。まとまりやすい艶髪を育てる
頭皮の角質細胞間はミルフィーユのように水分層と油分層が積み重なっているラメラ構造を形成。このラメラ構造を整えてバリア機能を強化する成分、育毛成分を投入した炭酸スプレー。
髪の老化を徹底解決!【頭皮ケア美容液】BEST3|ReFa、ケラスターゼ、アンファーの最新アイテムをチェック
頭皮ケアサプリ
TAKAKOスタイル『PANTOLEX5』
ストレスや食生活の偏り、大気汚染などが髪へ悪影響を与えていることに着目。ビタミンをメインに健康な髪を生やすための成分を含み、抜け毛が増えた、髪が傷みやすい人に。さらに爪が傷みやすい人にもおすすめ。
年齢不詳の美容賢者たちが愛飲する「サプリメント&ドリンク」9選
※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部