頭頂部が薄くなり分け目がくっきりとしてきた、髪にハリとコシがなくなってうねりが気になる、白髪が目立ち始めていた…これらの悩みの原因は、加齢によるホルモンバランスの乱れ、ストレスに加え、頭皮の血行不良も大きく関わってきます。髪の毛を健康に育てるためには、毛根の毛母細胞が機能していることが重要ですが、そのためには頭皮の血行を良くしておくことが重要なので、対策としては頭皮マッサージが有効です。

まず、知っておきたいのが頭頂部は筋肉ではなく、帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)という筋膜で覆われているということ。この筋膜は、他の部分と比べて毛細血管が少ないので、血行不良になりやすいのだそう。血液の巡りが悪いということは、頭皮に栄養がいかなくなるということ。すると健康的な髪が育たず、ハリ、コシがなくなる、薄毛や白髪になりやすいのです。

なので、頭皮のマッサージは、髪のエイジングに悩む人には必須課題。そこでエイジングデザイナーの村木さんが教えてくれるのが、帽状腱膜にアプローチするマッサージで、薄毛、白髪、うねり毛、抜け毛対策に効果的です。加えて、顔も頭皮も一枚皮でつながっているため、頭皮がほぐれてハリが出ることで、顔の皮膚がぐっと持ち上がり、リフトアップも期待できますよ。

■Step1:両手の指の腹を使って、帽状腱膜を頭頂部へ寄せる

ボールをつかむ要領で両手の指の腹で頭をつかみ、骨から頭皮を剥がしてつかみあげるようなイメージで帽状腱膜を中央に寄せます。

指の腹を使って、帽状腱膜を頭頂部へ寄せる
 

■Step2:首を左右に振って、帽状腱膜をほぐす

Step1の状態のまま、首を左右に20回振りましょう。これで力を使わずに、帽状腱膜をしっかりとほぐすことができます。

首を左右に振って、帽状腱膜をほぐす
 

【まとめ|薄毛&白髪対策に!ガチガチ頭皮をほぐすコツ4か条】
1.薄毛、白髪は頭皮が硬くなることで起こる血行不良が原因のひとつ。
2.特に頭頂部に薄く広がる棒状腱膜はケアしないと硬くなりやすい。
3. 骨から帽状腱膜をはがすようにマッサージをするのが効果的。
4. 頭皮の血流アップにつながり薄毛、白髪、うねり毛、抜け毛対策に。

以上、「薄毛&白髪対策に!ガチガチ頭皮をほぐすコツ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は12月31日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)が発売中。 Instagram
体験者:長尾優子さん
(46歳・サービス業)
「頭頂部は思った以上に硬くなっていて、ほぐすととても気持ちがいいですね。ほんの少しマッサージしただけでも視界が広がったように、頭も目もすっきりとしてリフレッシュ効果が。とても簡単ですし、髪のエイジング予防のために続けようと思います」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子