「早生」…「はやうまれ」「そうせい」以外のポピュラーな読み方、わかりますか?
明日・5月17日は『生命・きずなの日』です。これは移植医療に関する記念日で、日付は、新緑の生命萌え立つ5月、ドナー(17)の語呂合わせにちなんでいるそう。そして、この記念日には「ドナー(臓器提供者)とその家族が、社会的に深く理解され、生命の大切さ、生命のきずなを多くの人が考える日に」という願いが込められています。移植医療は、健康に生活しているときにはあまり関わらない分野ですが、こうした記念日を機会に「ギフトオブライフ」をテーマにご家族と話し合いをしておく…というのも、大変有意義だと思います。ということで本日は「生」という字の入ったクイズからお送りします。
【問題1】「早生」ってなんと読む?
「早生」の、読みがな2文字の読み方をお答えください。
ヒント:「生育が早く早期に収穫できる作物の品種群」という意味の言葉です。
<使用例>
「今年はもう、早生の白桃をいただいたのよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 早生(わせ) です。
ポピュラーなのは、秋ごろに見かける「早生(わせ)みかん」でしょうか。「早生(わせ)」というのは、みかんの品種ではなく、「生育が早いため収穫も早い」という特徴を表現した言葉です。今の時期ですと、例文のように白桃などの「早生(わせ)」や「極早生(ごくわせ)」に出会えるかもしれません。「早生」という表記は、「はやうまれ」「そうせい」とも読みますが、「わせ」もそれなりにポピュラーな読み方ですので、覚えておきましょう。
…さて、2問目にまいります。
【問題2】「鈴生り」ってなんのこと?
「鈴生り」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「果実が、神楽鈴(かぐらすず)のようにたくさん群がり、みのっていること」「多くのものが房状に集まってぶらさがっていること。また、大勢の人が1か所にかたまっていること」などを意味する言葉です。
<使用例>
「久しぶりのお祭りで、見物客が鈴生りね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鈴生り(すずなり) です。
「生」という字は「生す(なす)」「生る(なる)」とも読みます。「鈴生り(すずなり)」は、「人が一か所に集まっているようす」や、「たくさんの果実がみのっているようす」を「神楽鈴」のイメージにたとえた、日本古来の言い回しです。「成」ではなく「生」を使った「鈴生り(すずなり)」という表記になりますので、覚えておきましょう。
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本日は、5月17日『生命・きずなの日』にちなんで、「生」という字の入った日本語から、
・早生(わせ)
・鈴生り(すずなり)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『百科事典マイペディア』(株式会社平凡社)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱