地名「羅甸」ってなんと読む? いろいろなモノのルーツになっている場所です!
明日・5月20日は『ローマ字の日』です。ローマ字、みなさまも習いましたよね。ローマ字は日本のかなを、アルファベット表記に変換した文字ですが、「日本式」と「ヘボン式」など、表記にやや違った系統がございます。例えば「し」は、「日本式」では「si」と表記し、「ヘボン式」では「shi」と表記します。
そして、『ローマ字の日』は、「日本式」を提唱した物理学者・田中舘愛橘(たなかだてあいてつ)氏の忌日にちなんで制定されています。さて、「ローマ」の漢字表記には「羅馬(ローマ)」があてられておりますことにちなんで、本日は「羅」という字の入った地名から、クイズをお送りします。
【問題1】「羅甸」ってなんと読む?
「羅甸」という当て字表記をする、外国の地名をお答えください。
ヒント:「ローマ字」の遠いルーツとも言える場所です。
<使用例>
「古代ローマでは、羅甸語を使っていたのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 羅甸(ラテン) です。
「ラテン」は、古代ローマの南東にあった国「Latium(ラティウム)」に由来する、地名や文化、民族を包括する呼称で、ラテン語は西洋の言語のルーツです。日本では「羅甸(ラテン)」という表記があてられ、使われてきました。ちなみに「甸」は「テン」「デン」と読む字で、意味はあまり関係なく、音感で当て字に採用されたようです。…さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「羅府」ってどこ?
「羅府」と表記される、外国の地名をお答えください。
ヒント:「映画の都」があることでも有名な、アメリカの大都市です。
<使用例>
「羅府で、大谷翔平選手と同じ空気を吸ってくるだけで元気が出そう!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… ロサンゼルス です。
ロサンゼルスは、米国カリフォルニア州にある市で、映画の都・ハリウッドがあることでも有名です。また、メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスの本拠地で、現在、大谷翔平選手が所属していることから、毎日のように日本の報道でも見聞するかと思います。日本からの移民も多く、1903(明治36)年以降、当地で発行され続けている在米日本人向けの新聞に『羅府新報(らふしんぽう)』があるなど、「羅府=ロサンゼルス」という認識は広く定着しておりますので、大人の知識としておさえておきましょう。
***
本日は、5月20日『ローマ字の日』にちなんで、「羅」という字の入った日本語から、
・羅甸(ラテン)
・羅府(らふ)=ロサンゼルス
の読み方や関連知識をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/公益社団法人日本のローマ字社ウェブサイト/『RAHU SHINPO』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱