東京・六本木にそびえるミッドタウン・タワーに位置するラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」。
1Fにある「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」では、新たなスイーツとしてスペシャルマカロン「The gift」を販売中です。
白いマカロンにカカオバターでデザインが施されたマカロンは、これまで目にしたことがないほど色彩豊かでユニーク。現代アート作家の髙倉吉規氏とのコラボレーションで実現したものです。
2023年6月5日(月)の発売を前に、「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」でお披露目イベントが開催されました。シェフたちの挨拶やデモンストレーションが行われたイベントの詳細を、Precious.jpライターがお伝えします。
ザ・リッツ・カールトン東京スペシャルマカロン「The gift」お披露目イベント体験レポート
1枚の絵がつないだ「The gift」の縁
イベントには、ザ・リッツ・カールトン東京の総料理長であるサンドロ・ガンバ氏とチョコレート職人の飯田貴司氏、そして現代アート作家の髙倉吉規氏が登場。それぞれの視点から「The gift」の誕生について触れていました。
きっかけとなったのは、髙倉氏が描いた1枚の絵画。ザ・リッツ・カールトン東京の客室に飾られるために運ばれていたその絵画を、ガンバ氏は偶然目にしたそう。
その後、じっくり絵画を見せてもらい心惹かれたガンバ氏は、スタッフとともに挑戦や試行錯誤を重ね、「The gift」を誕生させました。「ほかでは見られないユニークな作品ができたと自信を持っています」とにこやかに話していました。
日本人抽象画家として知られる髙倉氏は、あるときホテルの一室で「あなたの作品は素晴らしいから、一緒に何かできないか」とガンバ氏から声をかけられたといいます。
「油絵を描き続けながら生活することの難しさを感じつつ、それでも描き続けてきた」という髙倉氏。自身の絵がつないだ縁について「アートが持つ圧倒的な力だと思います」と話していました。
「The gift」を手がけた飯田氏は、職人目線からの誕生ストーリーを披露。
当初は髙倉氏の絵画をチョコレートで再現しようと考えていたそうですが、「髙倉さんの作品は、細かく複雑で、チョコレートでは再現できなかった。試行錯誤を重ねてマカロンにたどり着きました」と、アート作品とスイーツのコラボレーションの難しさに触れていました。
現代アート作家がマカロンに描くデモンストレーション
続いて、髙倉氏によるデモンストレーションへ。用意されたのは、赤、青、黄色などのカラフルなカカオバターとキャンバスとなるマカロンです。
髙倉氏は、全体を見ながら色を選び、スポイトを使ってさまざまな方法でマカロンのキャンバスに色を重ねます。シュッと斜めに重ねたり、ポイントのように置いたり……。目の前でアート作品が完成していく様子は、イリュージョンを見ているかのよう。
完成品がこちら。1個1個のマカロンがアート作品だと思うと「食べるのがもったいない」と感じてしまいます。カカオバターが固まっていないので、できたては艶やかですが、時間が経つと少しマットに変化します。
「The gift」は、ガナッシュを使用した「ビター」「バター」「ピスタチオ」、バタークリームを使用した「ローズ」「キャラメル」の5種類のフレーバーで構成されています。
「ビター」は、カカオペースト(100%)とグアナラ(75%)を使用し、カカオのほろ苦さとほどよい甘さのバランスが絶妙です。マダガスカル産バニラを使用した「バニラ」は、ホワイトチョコレートと奥深いバニラの風味を堪能でき、「ピスタチオ」は、香ばしいピスタチオの風味とコクをじっくり味わえます。
バタークリームにバラのシロップとエッセンスを加え、口の中でバターとバラがふわりと香る「ローズ」、濃いめに焦がしたキャラメルのほろ苦さとバターのコクを味わえる「キャラメル」と、フレーバーごとの違いを楽しめます。
5個入りには5種類のフレーバーが、8個入りは、ビターとローズが1個ずつ、ピスタチオ、キャラメル、バニラが2個ずつセットになっています。
「The gift」の販売期間は、現時点で決まっていないとのこと。1枚の絵から生まれた色彩豊かなマカロンを味わってみたい方は、早めの購入をおすすめします。
手のひらサイズの絵画を目でも舌でも楽しめるマカロンは、大事な人や自分への「ギフト」にぴったり。ひとつとして同じデザインがないマカロンは、心もお腹も満たしてくれそうです。
※価格はすべて税込みです。
問い合わせ先
- ザ・リッツ・カールトン東京
- 「The gift」
- 販売場所/1F「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」
- 販売期間/販売中、終売時期未定
- 販売時間/11:00~20:00(イートイン 19:00L.O.)
- TEL:tel:03-6434-8711
- 住所/東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
関連記事
- 帝国ホテル 東京 ホテルショップ「ガルガンチュワ」のプレミアムクッキー缶|詰め方への美意識、贅沢な味わい
- 7日間限定!「ホテル雅叙園東京の「七夕アフタヌーンティー」|日本の節句文化を食で堪能できる
- 五つ星ホテル「ブルガリ ホテル 東京」シンボルとなる『ブルガリ スイート』に潜入!究極のラグジュアリーをご紹介
- TEXT :
- 畑菜穂子さん ライター
Twitter へのリンク
- EDIT :
- 小林麻美