「刀刃」ってなんと読む?「かたなば」ではありませんよ!

明日・7月12日『洋食器の日』です。洋食器の優れた機能や美しさ、役割などをPRする目的で、日本洋食器工業組合が制定した記念日です。日付は「712」を「ナイフ」と読む語呂合わせで選ばれました。

※洋食器のカトラリーの名称や機能についておさらいしたい方は、こちらの10問10答診断にもトライしてみてください!

ナイフといえば刃物、ということで、本日はまず「刃」という字の入った日本語クイズからお送りします。

【問題1】「刀刃」ってなんと読む?

「刀刃」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「かたなの刃。また、刀剣」という意味の言葉です。

<使用例>

「料理人という証明書を持っていないと、手荷物検査の際に刀刃所持と見られて、めんどうかもしれないわ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 刀刃(とうじん) です。

「刃」の音読み、読めましたか?
「刃」の音読み、読めましたか?

「刀」と「刃」、別々の字ですが、フォルムとイメージが似ているので、意外と間違えやすい2文字です。1文字で日本語として成立する訓読みは、それぞれ「刀(かたな)」「刃(は/やいば)」になります。「刀」の音読みが「トウ」であることは、「刀剣(とうけん)」などの熟語でお馴染みですが、「刃」の音読みに関しては意外と思い浮かばない方も多いのでは?表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)の音読みに「刃傷沙汰(にんじょうざた)」などの「ニン」がごさいますが、実は「刃(ジン)」という音読みが常用漢字の範疇となります。「刀刃(とうじん)」2文字とも常用漢字の熟語になりますので、読めるようにしておきたいですね。

さて、2問目は「刀」という字の入った難読クイズです。

【問題2】「刀背打ち」ってなんと読む?

「刀背打ち」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「相手を斬らずに打撃を与えるため、刀の背で打つこと」という意味の言葉です。

<使用例>

「あの時代劇では、徳川吉宗は、すべて刀背打ちで敵を倒すのよね」

「○○○ち」。
「○○○ち」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 刀背打ち(みねうち/むねうち) です。

「峰打ち(みねうち)」「棟打ち(むねうち)」とも表記します。

刀の背の部分を「みね」または「棟(むね)」と呼ぶことから、「刀背打ち(みねうち/むねうち)」という字があてられています。

大ヒット曲『マツケンサンバ』でもおなじみの俳優・松平健さん主演の時代劇シリーズ『暴れん坊将軍』では、主人公の徳川吉宗が敵を倒す際には、すべてこの「刀背打ち(みねうち/むねうち)」を用いる演出がとられています。劇中の吉宗は、正式に裁かれる前の悪人を斬ったりしないのです。名将軍と名高い吉宗らしさが、アクションシーンにまで盛り込まれているのですね。

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本日は、7月12日『洋食器の日』にちなんで、「刃」「刀」という字の入った日本語から、

・刀刃(とうじん)

・刀背打ち(みねうち/むねうち)

の日本語の読みかたをおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『NEWSポストセブン(2016年12月2日)』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/(『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱