「栄螺梯子」ってなんと読む?「えいらていし」ではありません!

明日、7月30日は、令和5年の、いわゆる「土用丑の日」です。栄養価の高い鰻料理をいただいて夏バテを防ぐ、という習慣でお馴染みの日ですね。「土用」は春夏秋冬にそれぞれございますが、夏の土用は鰻を食べる習慣とともに、特に広く認識されています。年によっては、夏の土用丑が2回巡ってくるケースもありますが、今年は明日1回のみです。ということで本日は「栄」「養」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「栄螺梯子」ってなんと読む?

「栄螺梯子」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「螺旋階段」を表現した、日本古来の言葉です。

かな6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 栄螺梯子(さざえばしご) です。

「貝のサザエの巻き方のような梯子(=階段)」という構成の言葉です。
「貝のサザエの巻き方のような梯子(=階段)」という構成の言葉です。

昔の人々が、現代で言う「螺旋階段」を表現するために編み出した表現だと思いますが、なんとも詩的でかわいらしい発想ですよね。ちなみに「栄螺(さざえ)」「梯子(はしご)」は、それぞれ、本シリーズの過去回で扱った難読熟語ですが、今回は読めたでしょうか?

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「虫養」ってなんと読む?

「虫養」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「空腹を一時的に軽食などでしのぐこと。また、その軽食」などを意味する言葉です。

<使用例>

「虫養にひと口…のつもりが、冷蔵庫にあった焼き鳥5本、全部食べてしまったわ」

かな6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 虫養(むしやしない) です。

同義語に「虫おさえ」もございます。

俗に「お腹の虫」「腹の虫」という言葉がございますが、これが空腹で騒ぐのを止めるため、取り急ぎの食物を与える(=虫を養う)(=人が口にする)、という表現です。転じて、性欲その他の欲望を一時的に満たすような行動を指して使うケースもございます。この言葉もまた、先人のクリエイティビティを感じる表現ですね。

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本日は、7月30日令和5年の夏の土用丑にちなんで、「栄」「養」という字の入った日本語から、

・栄螺梯子(さざえばしご)

・虫養(むしやしない)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱