「山水男」ってなんと読む?「やまみずおとこ」ではありません!

明日・8月27日は、『寅さんの日』。この「寅さん」とは、映画『男はつらいよ』の主人公、車寅次郎の通称です。全50作も続いた『男はつらいよ』シリーズの1作目が1869(昭和44)年のこの日に公開されたことにちなんで制定されました。

昨今は「昭和ブーム」で、昭和文化に興味をもつお若い方も多いようですね。『男はつらいよ』というタイトルは、令和の日本ではまずありえないようなジェンダーギャップを内包していますが、「社会的規範の範疇では生きづらい自由人の兄=寅さんが、妹の幸せを願いながら、あえて近くには住まず、さすらいの人生を送る」姿を描いたこの物語は、当時ならではの文化や風俗、価値観などを描き出している、という面でも名作です。

ということで本日は「男」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「一代男」ってどういう意味?

「一代男(いちだいおとこ)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:自分1代で地位や財産を築いた男

2:自分1代だけで跡継ぎのない男

3:そのジャンルや時代などの代表的存在とされる男

「一代男」とは、どんな男のこと?
「一代男」とは、どんな男のこと?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 2:自分1代だけで跡継ぎのない男 です。

ちなみに「寅さん」も「一代男」です。
ちなみに「寅さん」も「一代男」です。

「寅さん」といえば、作品ごとに時代を代表するような女優陣が「マドンナ」として登場することも話題となっておりました。寅さんは惚れっぽく、作品ごとのマドンナに惚れては、彼なりに誠意を尽くすのですが、最終的に失恋、またはマドンナが寅さんの気持ちに心打たれて彼を愛そうとするときでさえ、定住を選ばず、さすらいの旅に出て行ってしまう…という展開が、シリーズの一典型となっていました。結末は予測できるのに、新たな人間ドラマに感情移入して見入ってしまう…そういう魅力をもった作品です。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「山水男」ってなんと読む?

「山水男」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「みすぼらしい身なりの男」という意味をもつ言葉です。

<使用例>

「どんな山水男でも、一度好きになると、関係なくなってしまうのよね」

かな7文字です。
かな7文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 山水男(さんすいおとこ) です。

「みすぼらしい男」というより、知的で優雅な表現ですね。

「山水男」の「山水」という表現は、自然のままであり、都会的に洗練されている様子とは正反対のイメージ…として使われた言葉でしょう。

***

本日は、8月27日『寅さんの日』にちなんで、「男」という字の入った日本語から、

・一代男(いちだいおとこ)

の意味と、

・山水男(さんすいおとこ)

の読み方などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『CINEMA CLASSICS』ウェブサイト(松竹株式会社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱