「種苗」ってなんと読む?「たねなえ」ではありませんよ!
明日・9月19日は『苗字の日』です。1870(明治3)年のこの日、「平民苗字許可令」が交付され、それまで苗字をもたなかった人々も、任意で苗字を役所に届け出て、使用できることになったのです。しかし、「苗字を使うと税金を多く取られる」などのデマも横行し、国民の苗字の届け出がなかなか進まなかったことから、1875(明治5)年の2月、改めて「苗字必称義務令」が布告され、苗字の使用が義務化されました。ということで、本日は「苗」「字」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「種苗」ってなんと読む?
「種苗」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「植物の種と苗」「栽培漁業で、稚魚のこと」という意味の言葉です。
<使用例>
「母はガーデニングが趣味で、フリーマーケットで種苗の頒布もしております」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 種苗(しゅびょう) です。
ところでみなさま、「苗字(みょうじ)」の「苗(ミョウ)」が「苗(なえ)」と同じ漢字であること、意識されていらっしゃいましたか? イメージが結びつかず、別の字だと思っている方もいらっしゃいますが、同じ字ですよ! さて、「苗字」は「氏」とも言い代えできますね。2問目は「氏」という字の入ったクイズです。
【問題2】「杜氏」ってなんと読む?
「杜氏」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「酒造りの職人や、その長」を意味する言葉です。
<使用例>
「私のいとこは、日本酒好きが高じて、今は杜氏をやっているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 杜氏(とうじ/とじ) です。
酒造は、その昔は女性の任務であり、一家の主婦=刀自(とうじ/とじ)が醸(かも)したので、この響きが残り「杜氏(とうじ/とじ)」となった、と言われております。
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本日は、9月19日『苗字の日』にちなんで、
・種苗(しゅびょう)
・杜氏(とうじ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『世界大百科事典』(株式会社平凡社)/国立公文書館ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱