誤読注意!「所作」ってなんと読む?「しょさく」とは読みません!
明日・9月20日は『お手玉の日』です。これは日本文化としての「お手玉あそび」に注目し、広める活動をしている団体「日本のお手玉の会」が制定した記念日で、日付は1992(平成4)年のこの日に「第一回全国お手玉遊び大会」が開催されたことにちなんでいます。現代では既製品を思い浮かべがちですが、「お手玉」は古来、子どもがお裁縫を覚えるためのアイテムとしても役立っていたようです。大人から縫い物を教わり、自分の手で縫って、わらべ歌を歌いながら、ひとりでも複数人でも遊べる…「お手玉」は実に、ぬくもりあふれる遊びですね。また、お手玉は認知症の予防にも良いと言われており、美しい布を使ったものは、外国の方へのお土産にも喜ばれそうです。この日をきっかけに、何気ない日本文化を見直してみてはいかがでしょうか?
ということで、本日は「手」「作」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「手底」ってなんと読む?
「手底」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「てのひら」の異称です。
<使用例>
「祖母のつくってくれたお手玉、子どものころは手底にぴったりだったのが、今では片手で3つもつかめるわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 手底(たなそこ) です。
今回の「手底(たなそこ)」のほかにも、「掌(たなごころ)」など、「手のひら」を表現する日本語には「たな(手)」がつくものが複数ございます。現代風に「手のひら」と言うより、どことなく温かなイメージですね。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「所作」ってなんと読む?
「所作」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「おこない。ふるまい」「身のこなし」「職業」などなどの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「彼女、お茶を入れる所作も優雅で美しいのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 所作(しょさ) です。
「所」も「作」も簡単な字なので、逆に疑問なく「しょさく」など誤読される例もあるようです。正しくは「所作(しょさ)」ですので、お間違えないように。
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本日は、9月20日『お手玉の日』にちなんで、
・手底(たなそこ)
・所作(しょさ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/日本のお手玉の会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱