「雪駄」ってなんと読む?「ゆきだ」ではありませんよ!

明日・9月28日『くつやの日』という記念日です。日付は、928(くつや)の語呂合わせと、秋が深まり、新しい靴が欲しくなるころにちなんで制定されたとか。暑さ対策がまだまだ続きそうなうえ、この時期が過ぎると、今度は足元まで寒さ対策…と思うとめんどうに感じてしまいますが、季節ごとのファッションや、より履きやすい靴など、新しい技術を自身が体験する機会、と考えると、ショッピングも、より楽しくなりますね。ということで、本日は「履き物」にちなんだ日本語クイズをお送りします。

【問題1】「雪駄」ってなんと読む?

「雪駄」の読み方として正しくなるよう、「○っ○」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。

ヒント:昨今では、法被(はっぴ)姿など、お祭り用の装束に合わせてよく用いられる履き物です。

<使用例>

「雪駄というと男性用のイメージだったけれど、女性用のものもあるのね」

〇に入る、それぞれの「かな」は何?
〇に入る、それぞれの「かな」は何?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 雪駄(せった) です。

画像のような履き物で、「せっだ」と濁って読むケースもあります。
画像のような履き物で、「せっだ」と濁って読むケースもあります。

現代では「雪駄(せった)」と読むのが一般的ですが、地域や時代によって「せつだ」「せきだ」などと呼ぶケースもございます。「雪駄(せった)」とは「竹皮草履の裏に皮を張った履き物」です。竹皮草履に「底が傷みにくく湿気が通らない」という皮底の利点を不可した履き物として作られるようになりました。草履の一種ではありますが、きちんとした装い用の履き物ではなく、カジュアルで粋な装いに合わせるのにふさわしい履き物です。現代では、主に男性用が多く流通しています。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「木履」ってなんと読む?

「雪駄」の読み方として正しくなるよう、「○っ○○○」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。

ヒント:厚い台の底をくりぬき、後ろを丸く、前部を前のめりにし、漆を塗った駒下駄で、主に女児・少女用のデザインです。

<使用例>

「姪の7歳の七五三には、ぜひ木履を履かせたいわ!」

〇に入る、それぞれの「かな」は何?
〇に入る、それぞれの「かな」は何?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 木履(ぽっくり) です。

画像のような形状の下駄で「ぼっくり」と濁って読むケースもございます。

古くは「ぼくり」「ぽくり」とも呼びましたが、現代では「木履(ぽっくり)」という読み方が一般的です。主に女児・少女用とされるデザインで、舞妓さんの履き物としても定番です。フォーマル寄りで豪華・かつ粋なイメージの履き物です。ちなみに、歴史上、「木製の履き物全般」や文学上の表現として「木履(きぐつ)」と読む特殊な例もございます。

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本日は、9月28日『くつやの日』にちなんで、「履き物」に関連した日本語から、

・雪駄(せった)

・木履(ぽっくり)

という、和の履き物の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
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ILLUSTRATION :
小出 真朱