長時間座りっぱなしでいると、お尻の筋肉=大臀筋(だいでんきん)が凝り固まり、お尻はハリを失い垂れ下がった状態に…。太ももとの境目がなくなってきているのが気になる人は、この大臀筋の硬化が原因かもしれません。

課題は、ハリを失った大臀筋にストレッチで刺激を与えること。とはいえ、お尻を覆っている大きくて硬い筋肉なので、セルフマッサージをするのはなかなか難しいもの。

そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、自分の体重を使って、大臀筋をストレッチする方法。この方法なら気持ちよくコリ固まった大臀筋がほぐれて、溜まった老廃物も流れやすくなるから、スッキリとした丸みのあるヒップに!また、下半身の冷えや腰痛を解消できて、体調の改善にもつながりますから、ぜひ、習慣化してくださいね。

■Step1:床に座り、右足は後ろに、左足は膝を90度くらいに曲げる

まず、脚を伸ばして座り、次に右足は後ろに、左足はつま先を右方向に向けるように膝を90度くらいに曲げます。背中が丸まらないように、上体は真っ直ぐをキープしてください。これが基本の姿勢です。

床に座り、右足は後ろに、左足は膝を90度くらいに曲げる
 

■Step2:上半身を前に倒しながら、手はクロールのように動かす

Step1の状態から、上半身を前に倒しながら、手はクロールのように大きく回して頭の方向に動かします。

上半身を前に倒しながら、手はクロールのように動かす
 

右の腕と手は床に着くまで回し、体は左足の上にしっかりと乗るようにしましょう。このクロールのように手を大きく回す動きを10回行ってください。反対側も同様に行いましょう。

右の腕と手は床に着くまで回し、体は左足の上にしっかりと乗るようにしましょう
 

【まとめ|ヒップアップ&腰痛予防に!大臀筋ストレッチ 4か条】
1.座る時間が長いとお尻の筋肉=大臀筋が硬くなりハリを失う。
2.大臀筋の柔軟さがなくなると、お尻は丸みをキープできず垂れ下がる。
3.大臀筋をゆるめてしなやかにするストレッチの習慣化がおすすめ。
4.腰痛&冷え改善にも効くので体調管理にも有効なストレッチに。

以上、「ヒップアップ&腰痛予防に!大臀筋ストレッチ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月14日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)が9月4日に発売。 Instagram
体験者:武田宏美さん
通信会社勤務
「長時間歩いたり、運動をした日も、このストレッチを行うと、負荷がかかっていた太もも、腰が軽くなるよう。自分でお尻をマッサージするのは難しいですが、これなら簡単で気持ちよくできるから、習慣化しやすいですね。ベッドの上でもできますので、夜のリラックスタイムに取り入れたいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子