「荷拵え」ってなんと読む?「にぞろえ」ではありませんよ!
明日、10月13日は『引っ越しの日』という記念日です。日付は、明治元(1868)年、明治天皇が京都御所から江戸城(現在の皇居)に転居された史実にちなんでいます。日本史上、大変重要な引っ越しのあった日なのですね。本日は「引っ越し」をキーワードにした日本語クイズをお送ります。
【問題1】「荷拵え」って何と読む?
「荷拵え」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「荷物を拵えること。荷造り」を意味する言葉です。
<使用例>
「お引越しの前日までには、荷拵えを終わらせておいてくださいね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… にごしらえ です。
「荷造り/荷作り」と同義語ですが、「荷拵(にごしら)え」という表現を使うと、単純作業というよりも「手をかけて行う」というニュアンスが加わります。さて、2問目は「作」「造」という字の入ったクイズです。
【問題2】「造作」の正しい読み方は?
「造作」の読み方として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:ぞうさ
2:ぞうさく
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:ぞうさ 2:ぞうさく の両方 です。
「造作(ぞうさ)」と「造作(ぞうさく)」は別々の言葉として、それぞれ成立しています。「造作(ぞうさ)」は、「手間。骨折り」「技巧」などを意味する言葉で、大した手間もなく簡単に行えることを「造作(ぞうさ)もない」と表したりします。「造作(ぞうさく)」は「つくること。こしらえること」「建築内部の仕上げ材や取り付け在の総称」「目鼻立ち」などの意味をもつ言葉です。この熟語の入った文章では、文脈から読み方を判断する必要がございます。また、話し言葉上の混同・誤用にもお気をつけください。
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本日は、10月13日『引っ越しの日』にちなんで、
・荷拵え(にごしらえ)
・造作(ぞうさ/ぞうさく)
の読み方、意味、留意点などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/PR TIMES MAGAZINEウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱