ポジティブな言葉を使っていると、自然と気持ちがポジティブに。逆にネガティブな言葉ばかり使っていると、気持ちが落ち込んでしまうことありますよね。人は、自分が使っている言葉を耳にすることで、大きな影響を受けています

そして、言葉の力が影響を与えるのは、精神にだけではありません。それが行動につながり、収入まで変わってしまうこともあるのです。それでは、一体どんな言葉を口癖にすれば、お金持ちになれるのでしょうか?

数々の大富豪に執事サービスを提供している新井直之さんにインタビューし、お金持ちの方々が普段から使っている口癖・フレーズを4つ、教えていただきました。それぞれの言葉のアドバイスと、使う際の注意点を紹介します。ぜひ、これらのマジックワードを日常に取り入れて、人生を変えてみてください。

■1:「メイクドラマだ」

メイクドラマだ
メイクドラマだ

大きな損害を被ってしまった、あるいは仕事で大失敗してしまった。そんなとき、あなたはどんな言葉を使うでしょうか。「最悪だ……」「もうダメだ」という言葉を使ってしまう人が多いはず。

しかし、大富豪の方々は苦境に陥ったとしても、どん底だとは考えず、前向きな言葉を使って、メンタルを落とさないようにしています。それが「メイクドラマ」という言葉です。紆余曲折がなく、すんなり成功してしまえば、ドラマがない。今、苦しい状況なのは成功への序章。だから自分がドラマをつくりあげる、と自身を鼓舞しているのです。

「『メイクドラマだ』という言葉は自分だけでなく、周りも奮い立たせることができる言葉です。言葉の後にメイクドラマを起こすための具体的な策を言えば、さらに効果的でしょう。

ただし、自分よりも目上の方や、自分が関与していない事柄に対しては不適切。言葉のインパクトが強いぶん、軽く思われてしまいます。あくまで自分のこと、自分が関与する事柄に対してのみ使ってください」(新井直之さん)

■2:「みなさんのおかげ」

みなさんのおかげ
みなさんのおかげ

大きな成功を収めた場合にも、お金持ち特有の口癖があります。それは「みなさんのおかげ」というフレーズです。なぜ、このフレーズを使うのでしょう。それは成功が、自分の力だけで勝ち取ることができないことを知っているからです。

だからこそ、成功した際は、それに酔いしれることなく人を立て、また新たな事業で力を借りる。そうして、再び大きな成功が舞い込むサイクルをつくっているのです。

また、成功者はそれだけで、周囲から妬まれる対象となってしまいます。この妬まれるリスクを回避するために、自分の周りの人々を賛辞する「みなさんのおかげ」を口癖に使っているようです。

「『みなさんのおかげ』という言葉はよい事柄、つまり成功したときだけ使うようにしましょう。失敗したときに使ってしまうと、責任転嫁となり、人格や信用問題に発展してしまいます。そのため、悪い事柄の際は『身から出た錆』『すべての責任は私自身にある』など、自責の念が伝わる言葉を使うのがベストです」(新井さん)

■3:「サ オ ス&シャープ」

さすがですね
さすがですね

人間は認めてもらいたい生き物。そんな自己承認欲求を満たしてくれる口癖・フレーズが、「サオス&シャープ」です。これは、以下の言葉の頭文字を取っています。

サ:さすがですね、最高ですね
オ:面白いですね、驚きました
ス:スゴイ、素晴らしい、素敵
シャープ:目のつけどころがシャープですね

ビジネスで成功し、お金持ちになるには自分の力では不可欠。この4つのフレーズは会話の中での相づちを使うことで、話をする相手の承認欲求を満たし、味方になってもらえます。

「『さすが』はなんの根拠もない言葉ですが、『さすが〇〇さんですね』と言われれば、悪い気はしないですよね。パーフェクトな相づちです。

相手の話す内容に対して『面白い』と返すのも、言われた方は気持ちがいい。どんどん情報提供してくれるはずです。『人を立てれば、家が建つ』という格言があります。『サオス&シャープ』を上手に使って、周りの人の承認欲求を満たしてみてください」(新井さん)

■4:【番外編】「100億円、ほしいか?」

100億円、ほしいか?
100億円、ほしいか?

こちらはお金持ちになれる口癖ではなく、お金持ちが人を見極める口癖。あなたは「100億円、ほしいか?」と言われたら、どう答えるでしょうか。「ほしい」と答えた方には「では、100億円を得るためにどういう取り組みをしているか」と聞く。ここまでがワンセットとなります。

その取り組みの内容については、大ぼらでも構わないとのことです。大きな目標を達成する人は大ぼらであっても、多くの人々に夢を見せ、協力を得て、大ぼらを実現させている。一見突拍子もない質問ですが、その解答から、人物の可能性を見出しているのです。

「この口癖は、大富豪以外の人が使っても嫌味に聞こえるだけで、説得力がありません。ですから、自分がこう聞かれたとき、どのような返答をするのかがポイントになります。『100億円、ほしいですか?』。さぁ、あなたはどう答えるでしょうか」(新井さん)

人生で成功を収めている人はアイディア、行動力が優れていることでしょう。しかし、それ以上に気持ち、精神力が強く、人々の協力が得られる魅力がなければ成功は掴めません。いつもネガティブな言葉ばかり言ってしまっている、というあなた。まずは今日から、大富豪が使っている口癖・フレーズを使ってみてくださいね。

新井直之さん
日本バトラー&コンシェルジュ株式会社・代表取締役社長
(あらい なおゆき)フォーブス誌世界大富豪ランキングトップ10に入る大富豪、日本国内外の超富裕層を顧客に持つ同社代表を務める傍ら、企業向け富裕層ビジネス、顧客満足度向上など研修・コンサルティング業務を行う。『執事が目にした! 大富豪がお金を生み出す時間術』(青春出版社)など著書多数。
『執事が目にした! 大富豪がお金を生み出す時間術』新井直之・著 青春出版社刊

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この記事の執筆者
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WRITING :
冴島友貴
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