「無台」ってなんと読む?「むだい」ではなく…みなさまご存知の言葉です!
明日・11月1日は『灯台記念日』です。日付は1868(明治1)年のこの日に、日本初の様式灯台である観音埼灯台」(神奈川県横須賀市)が起工されたことにちなんでいます。ということで、本日は「台」という字の入ったクイズをお送りします。
【問題1】「無台」ってなんと読む?
「無台」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ないがしろにすること」「無理・無法なこと」「みやみ」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「いくら親でも、人前でいきなり怒鳴りつけるなど、あまりに御無台ですよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 無台(むたい) です。
昨今では「無体(むたい)」という表記がポピュラーですが、もともと「むだい」と言い、「無台」とも書く言葉です。例文では「御無台(ごむたい)」という丁寧表現が出ましたね。「ないがしろにすること」「無理・無法なこと」に「御」をつけるとは、改めて考えると「御+乱暴」のような構成の言葉ですね。日本語ならではの特殊性を感じる表現かもしれません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「台顔」ってなんと読む?
「台顔」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「相手を敬ってその人の顔をいう語。尊顔」です。
<使用例>
「まさか、おばさまの台顔も拝見できるとは、今日はよい日になりそうですわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 台顔(たいがん) です。
実は、「台」という字には「相手に対する尊称」という意味もあるのです。これは「台」が「地面よりも高いところ」を指すイメージからきているのかもしれません。「台書(たいしょ)」は「他人を敬(うやま)い、その手紙を言う語」ですし、「老台(ろうだい)」は、「老人や年長の人を敬って言う二人称の人代名詞」です。「『台』は相手に対する尊敬を表す字」という豆知識、印象的な丁寧語を使いたいときなどにモノをいう教養ですね。ぜひ心に留めておいてください。
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本日は、11月1日『灯台記念日』にちなんで、「台」という字の入った日本語から、
・無台(むたい)
・台顔(たいがん)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱