「わけたもと」ではありません!「分袂」ってなんと読む?
明日・11月9日は、1989(平成元)年に、ベルリンの壁が崩壊した日です。28年間もドイツを分断していた巨大な壁が壊され、現在のドイツ連邦共和国の誕生へとつながった…まさに歴史が変わった1日でした。本日は「分」「壊」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「分袂」ってなんと読む?
「分袂」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「袂を分かつこと。決別」という意味の言葉です。
<使用例>
「私自身、彼女ほどの盟友と分袂する日が来るなど、夢にも思わなかったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 分袂(ぶんべい) です。
「袂を分かつ」という慣用句はお馴染みですね。それまで深くつながっていた間柄の人と別れることを意味します。袂(たもと)は、和服の袖の部分ですので、これが触れ合っいたような状態から、離れてしまう状況を意味しています。そして「袂を分かつ」の熟語表現が「分袂(ぶんべい)」です。同じ意味の熟語に「袂別(べいべつ)」もございます。人間関係を表現する熟語に頻出する「袂」の音読み「ベイ」、大人の知識としてインプットしておきたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「壊死」ってなんと読む?
「壊死」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「生体の一部の組織や細胞が死ぬこと。また、その状態」という意味の言葉です。
<使用例>
「やけどがきっかけで壊死を起こすこともあるのよ! 甘くみないで病院に行きなさい!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 壊死(えし) です。
「壊死(えし)」は、「壊」の表外読みを用いる熟語ですが、意外と使用頻度の高い言葉です。大人の常識レベルで読めるようにしたい熟語ですので、「かいし」など、誤読にお気をつけください。
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本日は、11月9日、かつてドイツを分断していたベルリンの壁が崩壊した日にちなんで、「分」「壊」という字の入った日本語から、
・分袂(ぶんべい)
・壊死(えし)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『日本大百科全書(ニッポニカ)』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/ドイツ連邦共和国大使館総領事館ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱