元国際通貨基金(IMF)専務理事(女性として初就任)であり、フランスの元財務大臣でもあるクリスティーヌ・ラガルド。アメリカの経済誌『フォーブス』では世界最強の女性30に選出されたこともある、世界でもっともパワフルなリーダーの一人です。

水泳で鍛えた180cmの長身で着こなす洗練された装いはその装いは、ハイレベルな会議など、オンタイムのここぞ!という場面で参考にしたいスタイルばかり。今回は、フレンチシックなファッションでも支持されている67歳のキーアイテムのひとつ、「シルクスカーフ」にフォーカスします。フェイスラインの曖昧さをカバーし顔周りを華やかに見せる着こなしを紐解いていきましょう。

■1:ペールピンクにミントグリーンが爽やか!シングル巻きでスッキリと

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リュクスなレザーバッグも彼女の定番です。

2023年9月25日、ベルギーのブリュッセルで開催された経済通貨委員会でスピーチ。ボディにフィットするシルエットの淡いピンクのジャケットは下にシャツを重ね、さらにその内側にスカーフをあしらっています。ジャケット、シャツともに襟を立てることでスカーフを立体的に演出。巻き方はシンプルにひとつ結びです。ハートのモチーフやミントグリーンの配色が引き立ち、フェミニンなアクセントを添えています。

■2:フロントで結んでポイントに。ワントーンコーデに華やぎ感をプラス

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スカーフの存在感で横からの表情もスタイリッシュ。

2023年2月2日にドイツのフランクフルトで開催されたECB理事会の会合後、メディアの前に登場。深いグリーンのジャケット&パンツのセットアップに、インナーは光沢素材のトップスを合わせたオールグリーンスタイルです。同じトーンをベースに赤のアクセントが程よく効いたスカーフを首元に高めに巻いて、フロント結びに。グリーンのレイヤードで服から浮くことことなく、確実に洒落感をアップ! ドロップタイプのモダンなイヤリングで仕上げて、ミニマルな装いの鮮度を高めています。

■3:縦ラインを強調してスタイルアップ!サラッと首がけして柄を最大限生かして

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(左から)欧州理事会のシャルル・ミシェル議長、欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁、アイルランド経済再生・公共支出改革大臣のパスカル・ドノホー。

控えめな襟のシングルジャケットとスカートの、ダークカラーのセットアップ。インナーは鮮やかなグリーンのトップスをセレクトしています。同じトーンのモチーフがあしらわれたスカーフを襟元に挟むことで、ヴィヴィッドなトップスの面積を調整すると同時に、着こなしに奥行きをプラス。決して華美になることなくリズミカルにまとめ、洗練された装いを完成しています。


欧州中央銀行総裁、クリスティーヌ・ラガルドのスカーフ術をお届けしました。クラシカルなスタイルに一枚プラスするだけで、グッと着こなしがスタイリッシュに。また、会見や会議など、上半身がフィーチャーされることの多い彼女を華やかに生き生きと見せています。ぜひご紹介した着こなしを参考に、ご活用くださいね。

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WRITING :
神田朝子