「シックな色も、グラデーションで着ると印象的に」
ようやく気温が下がってきて、秋冬らしい色や素材の
出番がやっとやってきましたね。
グレーヘアへの移行期から落ち着いて
初めて迎える秋なので、黒やグレー、
ベージュ、ブラウンといったシックな色が
どう映るのかを試してみたいと思っていました。
その第1弾が、グレー~グレージュの着こなしです。
登場させたのは、グレージュのタートルニットと
ダークグレーの薄手ウールのパンツ。
色の組み合わせには目新しさがないものの、
パンツが2タックで、丈も長めの
ワイドシルエットになっていること、
かつてだったらローファーなどの端正な革靴を
合わせていた足元を、スニーカーにした
リラックス感が、今季の更新ポイントです。
そのスニーカーに配された色も、髪色も含めて、
グレーからグレージュに統一してみたところ、
強い色は1色も使っていないのに、
表情豊かな着こなしになったように思うのですが
いかがでしょうか? グレーとグレージュ、
ブラウンが組み合わされた愛用のストールも、
今まで以上に生かすことができたように思います。
「黒蝶のケシパールは、グレーヘアと好相性」
この日は、ピアスの色もグレー系を選択しています。
以前から気になっていた“ボンマジック”の
バロックパールのピアスが欲しくて、
アトリエの予約を入れたのが1年ほど前のこと。
当初は白のパールを買うつもりで伺ったのですが、
なぜか目に飛び込んできたのがグレーでした。
グレーヘアへの過渡期だった当時、白髪染めの
名残もあり、ややこしい状態だったのですが、
そのパールを見た瞬間に、
「いつかグレーヘアになったら似合いそう」と
移行期を乗り切る勇気がもらえるように感じました。
このパールがバロックではなく、
ケシパールであることも教えて頂きました。
母貝の中に偶然入った異物に、
真珠層が幾重にも巻きついてできあがり、
ひとつぶひとつぶ、固有の形をもっていること…
そのしなやかな強さにも心惹かれました。
“ボンマジック”がかつて渋谷の公園通りそばに
お店を構えていたころ、おしゃれが大好き、
でもおこづかいには限りがあった私は、
いつか天然石のジュエリーを…と思いつつ、
手の届く価格の、ユニークなデザインの
ピアスを買って幸せになっていたものです。
今でも大切にしているそれらに加えて、
ようやく憧れだったパールに手が届きました。
あの頃のように若くはなく、髪も黒くはないけれど、
だから似合うようにもなったのだ…と思うと、
なんだか心がじんわりと温まるようです。
(写真/エディターF&J 文/エディターJ)
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