「頂辺」ってなんと読む?「ちょうへん」ではありません!

今年は日本がG7サミットの議長国でしたので、各国の要人が来日して話題になりましたね。サミット(先進国首脳会議)はいつから続いているかというと、1975(昭和50)年11月15日からです。…そう、明日・11月15日は、世界で最初のサミットが開かれた日なのです。当時は、1971年のドル・ショック、1973年のオイル・ショックで世界経済に混乱が起きており、その安定と発展をはかるため、フランスの提唱によって最初のサミットが開催されました。当時の参加国はフランス、西ドイツ(当時)、イギリス、アメリカ、日本の5カ国で『G5(Group of five)』と呼ばれました。現在の『G7』になるまで、その時々の世界情勢によって、サミットの参加国は微妙に変化しております。

さて、「summit」の直訳は「頂上/頂点/首脳」などですので、本日は「頂」「首」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「頂辺」ってなんと読む?

「頂辺」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「天辺」とも表記します。

<使用例>

「日本でいちばん高い場所・富士山の頂辺からの景色を、どうしても見てみたいのよ」

正解は↓に‼
正解は↓に‼

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 頂辺(てっぺん) です。

「頂」は「テイ」とも読み、「てへん(頂点/天辺)」が音変化して「てっぺん」になりました。
「頂」は「テイ」とも読み、「てへん(頂点/天辺)」が音変化して「てっぺん」になりました。

「頂辺(てっぺん)」とは、みなさまご存じのとおり、「もののいちばん高いところ。頂点」「最高。最上」などの意味を持つ言葉です。「天辺」という表記のほうがポピュラーですが、「頂」という字は「もののいちばん高いところ」を意味する字ですので「頂辺(てっぺん)」と書いても間違いではありません。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「首肯く」ってなんと読む?

「昼日中」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「承諾や同意などの気持ちを表すために、首を縦にふる」という意味の言葉です。

<使用例>

「うちのワンコは、家族の所作の真似をして、『Yes』のときには首肯くのよ!」

「〇〇〇く」。
「〇〇〇く」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 首肯く(うなづく) です。

「頷く」とも表記します。また、読み仮名は「うなずく」と表記しても問題ありません。

「首肯(うなづ)く」は「首肯(しゅこう)=頷くこと」に送り仮名をつけた塾字訓(熟語に送り仮名をつけ、意訳で読む、当て字の読み方)の単語です。

*** 

本日は、11月15日世界初のサミットが開催された日にちなんで、「頂」「首」という字の入った日本語から、

・頂点(てっぺん)

・首肯(うなづ)く

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:『精選版日本国語大辞典』『日本大百科全書(ニッポニカ)』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『山川世界史小辞典改訂新版』(株式会社山川出版社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱