上品な着こなしで大人気のキャサリン皇太子妃。装いのなかでさりげなく、今は亡きダイアナ元妃へのオマージュを捧げることもあり、その思慮深くスマートなスタイリングでも人々を唸らせています。

ロイヤルらしいワントーンやコートドレスなど、共通点も多い2人の着こなし。エッジー過ぎずクラシカルな装いを好むキャサリン皇太子妃に対して、ダイアナ元妃は高揚感あるトレンドも楽しんでいる印象です。

そんな2人のファッションにフォーカス。今回はトラッドスタイルに欠かせない「チェック」の装いをピックアップしました。2人のエレガンスが際立つスタイリングをご覧ください。

オーセンティックなムードを堪能!英国王室らしい「タータンチェック」

■1:キャサリン皇太子妃は…キルティングジャケット&ブーツでスポーティなプレッピーに

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デニムはフレアなシルエットで脚長効果抜群。

2023年11月2日、スコットランドのマレーで若者向けに屋外学習や冒険活動プログラムを提供し、受賞歴のある慈善団体アウトフィット・モレーを訪問。この日はマウンテンバイクを華麗に乗りこなすなど、アウトドア派の一面を披露しました。そんアクティブな公務にはバーバリーのキルティングジャケットにマザーのデニム、ba&shのサイドゴアブーツで登場。軽くて暖かいキルティングジャケットは、グリーンベースのタータンチェックで、実用的なルックのノーブルな軸に。スポーティさがありながら、トラッドなエッセンスで気品あるスタイルを完成しています。

■2:ダイアナ元妃は…赤と黒のコントラスト配色でスッキリ見えを叶えて

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パンプスも赤と黒のバイカラーでパーフェクトなマッチングスタイルに。

1992年2月20日、ウェールズのスウォンジーにあるセント・ヘレンズ・ラグビークラブを訪問。赤と黒のタータンチェックのセットアップを着用しています。構築的なショルダーのジャケットに膝丈のタイトスカートの組み合わせ。インナーはチェック柄のなかの一色と同じ、ブラックのタートルネックニットを選んでシンプルにスタイリングしています。インパクトの強いプリントのセットアップですが、全身の色を抑えることで統一感を演出。黒タイツではなく、ほんのり脚が透けるストッキングで抜け感を添えて、こなれた雰囲気にまとめています。

ミディスカート+スエードブーツがリンク!シックなモノトーンチェック

■3:キャサリン皇太子妃は…プチプラスカートをクラシックなアイテムで上品にエレベート

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フェイクダイヤモンドとパールのドロップタイプのイヤリングで、透明感ある煌めきを顔まわりにプラス。

2023年2月28日、ウェールズのアベラボン・レジャー&フィットネスセンターへ。黒と白のグレンチェックスカートにロングコートを羽織ったコーディネートです。コートとインナーはまろやかなクリームトーンを選び、優しげな雰囲気を漂わせて。シャープなラペルと、皇太子妃の定番であるフィット&フレアなコートがきちんと感を高めています。足元はジャンヴィト・ロッシのスエードブーツでスカートのボリュームとバランスをとり、マルベリーの型押しのバッグで品格後押し!

■4:ダイアナ元妃は…ジャケットの上からベルトをオン!個性的な着こなしでスタイリッシュに

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ショートカットにパールのイヤリングが品よく映えます。

1991年1月、ドイツのブリュッヘン空軍基地を訪問。アリステア・ブレアのグレンチェックのジャケットで登場しました。インナーにはシルクのボウブラウスを選び、全身をモノトーンでまとめたクラシカルな装い。ジャケットの上からパテント素材のベルトを締めることでシルエットの鮮度を高めています。ダークトーンのスカート&ブーツで重たいムードになりがちなところを、ベルトの艶で小粋なアクセントを添え、リズミカルに仕上げて。


キャサリン皇太子妃とダイアナ元妃がまとった「チェック」の着こなしをご紹介しました。スコットランドに起源をもつタータンチェックは、エリザベス2世をはじめ英国王室が愛するアイコニックなプリント。ジャケットやスカートだけでなく、マフラーやストールなど、秋冬に出番が多くなる柄でもあります。2人を参考に、気品あふれるタイムレスなスタイルをぜひ楽しんでくださいね。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子