「続日本紀」…正しく読める?「ぞくにほんき」ではありませんよ!
明日・11月27日は『ノーベル賞制定記念日』です。1895(明治28)年のこの日、スウェーデンの科学者アルフレッド・ノーベル博士が「(自分の発明した)ダイナマイトで得た財産を人類の平和に寄付する」という内容の遺言状を書いたことから、博士の死後にノーベル財団が設立され、現在まで続く「ノーベル賞」の授受が始まりました。近年では、ノーベル博士の忌日である12月10日の授賞式が恒例となっております。2023年は残念ながら日本人受賞者は誕生しませんでしたが、ノーベル賞受賞者の受賞理由をざっと調べるだけでも、過去から現代、未来へと続く人類の歴史でどのような重要なことが起きているのかを垣間見ることができます。ぜひ、注目してみてくださいね。ノーベル賞には現在、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6部門がございますので、本日はまず、「六」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「六国史」ってなんと読む?
「六国史」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:奈良、平安時代に編纂された日本の歴史書『日本書紀』『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『文徳実録』『三代実録』の6点を総合的に呼ぶ言葉です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 六国史(りっこくし) です。
6つの国史で「六国史(りっこくし)」ですが、日本の初期の歴史を扱っていることから、表記として「立国史」などを連想してしまう方もいらっしゃるようです。確かに「立国」という言葉は存在しますが、「六国史(りっこくし)」は「立」ではなく「六」です。学生はわかっているのに、大人になって久しいと忘れてしまう…ということが起きがちな教養ですので、おさらいしておきました。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】『続日本紀』ってなんと読む?
「六国史」のひとつ『続日本紀』の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「続」と「紀」の読み方がポイントです。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 続日本紀(しょくにほんぎ) です。
『続日本紀(しょくにほんぎ)』…現代的な読み方とは勝手が違いますね。歴史の教養のひとつですので、おさらいしておきましょう。ちなみに『続日本後紀』は「しょくにほんこうき」と読みます。
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本日は、11月27日、『ノーベル賞制定記念日』にちなんで、
・六国史(りっこくし)
・続日本紀(しょくにほんぎ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/新潟県庁ウェブサイト/ノーベル賞2023NHK NEWS WEB/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱