アフターコロナで旅行の機運も高まってきた2023年。全国の温泉地では日本の伝統文化を受け継ぎながら新しいスタイルも取り入れた魅力的な宿が次々と誕生しています。
日本国内で3000スポット以上を巡っている温泉ジャーナリストの植竹深雪さんも、「行きたいところがありすぎてなかなか全部は回り切れない」と“宿題宿”をたくさん抱えているとのこと。そのなかでも特に注目しているホットな宿5軒をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、2023年12月2日にオープンしたばかりのラグジュアリー旅館リゾート「熱海・伊豆山 佳ら久(いずさん からく)」です。
公式サイト
相模湾を一望するラグジュアリーリゾートでインフィニティ温泉を満喫
JR熱海駅から車で約7分。観光客ひしめく駅前のにぎわいから離れた高台に誕生した「熱海・伊豆山 佳ら久」に注目する理由について、植竹さんはこう話します。
「熱海といえば言わずと知れた人気温泉地ですが、そのなかでも伊豆山は高級旅館や別荘が点在する閑静なエリア。相模湾を見下ろせる立地で、日常の煩わしさから解放されて心静かに寛ぐのにぴったりな雰囲気です。
『熱海・伊豆山 佳ら久』もそのロケーションが強みのひとつで、私は“水天一碧”というコンセプトに注目しています。水天一碧とは、水と空とが青々としてひとつづきになっていることを指す言葉。こちらの宿では大浴場の展望露天風呂が、浴槽に浸かると海原や大空と一体感が得られるインフィニティ温泉だそうです」(植竹さん)
「また、大浴場だけでなく、全客室が海に面しており、バルコニーに露天風呂を備えているのも魅力的。客室のお風呂にも天然温泉を引いているとのことで、極上の湯に浸かりながらオーシャンビューを独り占めできるとは、なんて贅沢な環境なんだろう…と期待に胸が高まります。
泉質は、カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。塩化物泉も硫酸塩泉もどちらも保湿効果が期待できる泉質なので、しっとり美肌を目指せそうなのも注目ポイントです」(植竹さん)
植竹さんが注目している大浴場の展望露天風呂が位置するのは、8階建ての7階部分。空に近い場所から紺碧の相模湾を一望する非日常体験は、心身にたまった澱をきっと一掃してくれるはず。また、内風呂からも大きな窓越しに眺めを堪能できます。さらにサウナの設備もあり、心地よい発汗で気分爽快に!
客室は、デラックス(約51.47平方)からスイート(約70.17平方)まで4タイプあり、Precious.jp読者へのおすすめは最上階に用意された2つだけの「佳ら久スイート」。窓外に広がる相模湾の景観を部屋内に呼び込む広がりある空間で、水盤のあるテラスも特徴的です。伊豆山の豊かな自然を感じながら心安らぐ至福のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
和食or鮨?熱海の海の幸を生かした料理にも期待!
お食事処は、ダイニング「六つ喜」と鮨「藍寿」の2か所。
「熱海には相模湾や駿河湾から地魚が集まるので、『伊豆山 佳ら久』でも新鮮な海鮮をいただけるのではないかと期待を寄せています。鮨『藍寿』はもちろん魚介が主役ですが、ダイニング『六つ喜』も海の幸を中心とした和食会席コースとのことなので、どちらをチョイスすべきか正直迷ってしまいますね。素材のよさとシェフや板前さんの高度な技術の融合で、どのような美食が演出されるのかも興味津々です」(植竹さん)
さらに、館内には趣の異なる2か所のゲストラウンジ「刻(とき)」「間(あわい)」も。ラウンジでは、ドリンクや軽食のサービスがあり、「刻」はコーヒーと紅茶がメイン、「間」は時間帯によってはアルコールの提供もあります。温泉やサウナで癒されたり、ラウンジをふらりと訪れたり…。そんな自由気ままで上質な旅時間は明日への活力をチャージしてくれることでしょう。
以上、「熱海・伊豆山 佳ら久」をご紹介しました。オープンしたてのラグジュアリーリゾートの展望露天風呂で海と空を一体化する。そんなプレミアムな体験でリフレッシュしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 熱海・伊豆山 佳ら久
- 住所/静岡県静岡県熱海市伊豆山630-1
客室数/全57室
料金/開業記念宿泊プラン1名 ¥58,300~(税込) 宿泊期間:2023年12月2日(土)~2024年1月31日(水) - TEL:0557-55-7900
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- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)