「面高」ってなんと読む?「めんこう」ではありませんよ!

明日・12月1日は、日本で最初の一万円札が発行された日です。1958(昭和33)年のこの日、空前のインフレを迎え、高額紙幣の需要が高まっていた社会情勢のなか、日本初の一万円紙幣が発行されました。ちなみに、初の五千円紙幣の発行はこの約1年前の1957(昭和32)年10月で、それ以前の最高額紙幣は千円でした。高度経済成長期の勢いがうかがえるエピソードですね。同じインフレでも、昨今の値上がりラッシュとは、背景がだいぶ異なるようです。本日は「高」「額」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「面高」ってなんと読む?

「面高」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「鼻が高いなど、中高(なかだか)な顔のこと。また、そのさま」という意味の言葉です。

<使用例>

「お嬢様はまだ赤ちゃんなのに面高で、将来はさぞ美しくなられるでしょうね」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 面高(おもだか) です。

「面」という字の訓読みに「おも」「おもて」がございます。
「面」という字の訓読みに「おも」「おもて」がございます。

「面」の「おも」「おもて」という読み方は、中学校で学習する常用漢字の範疇ですので、「面高(おもだか)」、すんなりと読めるようにしておきたい言葉です。ちなみに歌舞伎の屋号にある「澤瀉屋(おもだかや)」は、初代の生家が匙澤瀉(サジオモダカ)という薬草を商っていたことに由来しており、容貌を表す「面高(おもだか)」とは関係ございません。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「額ずく」ってなんと読む?

「額ずく」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「ひたいを地に着けて礼拝する。ひたいが地に着くほどていねいにお辞儀をする」という意味の言葉です。

<使用例>

「ちょっとしたお礼をお送りしたつもりが、先方様が額ずくほどていねいにご挨拶してくださって、恐縮してしまったわ」

「〇〇ずく」。
「〇〇ずく」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 額(ぬか)ずく  です。

すべて漢字表記だと「額突く」です。

意味合い的には「額づく」と、送り仮名は「づ」になりますが、現代表記のルールで統一すると「額(ぬか)ずく」になります。「額」という字の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

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本日は、12月1日、日本で初めて一万円札が発行された日にちなんで、「高」「額」という字の入った日本語から、

・面高(おもだか)

・額(ぬか)ずく

などの読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/日本銀行ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱