「凍星」ってなんと読む?「とうせい」ではないですよ!

明日、12月7日は『クリスマスツリーの日』です。1886(明治19)年のこの日、横浜の輸入雑貨商が外国人船員向けに、日本で初めてクリスマスツリーを飾った…というエピソードに由来します。みなさまのお宅では、クリスマスツリー、飾っていらっしゃいますか? クリスマスツリーといえば、てっぺんの星のオーナメントが定番、ということで、本日は「星」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「凍星」ってなんと読む?

「凍星」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「凍り付いたように光が冴える、冬の夜空の星」という意味の言葉です。

<使用例>

「寒い夜だったけれど、夜空に凍星が映えて、とても美しかったわ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 凍星(いてぼし) です。

「凍てつく(いてつく)」の「凍」です。
「凍(い)てつく」の「凍」です。

「凍」という字を訓読みする「凍星(いてぼし)」という言葉は、冬の季語にもなっております。「冷凍」「凍結」など、音読みの「トウ」のイメージの強い字ですが、訓読みにすると言葉のおもむきが深くなりますね。気温が一度温かくなったあと、また寒くなることを「凍て返る」などとも表現します。大人の語彙として使いこなしてくださいね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「幾星霜」ってなんと読む?

「幾星霜」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「苦労を経た上での、長い年月」を表す慣用的な語です。

<使用例>

「北国で幾星霜を超えてきた大木に、なんともいえないパワーを感じたの」

かな6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 幾星霜(いくせいそう) です。

「いくつも」という意味をもつ「幾」と、「星と霜(しも)」を意味する「星霜」を合わせた言葉です。

星は1年で天を一周し、霜は毎年降るところから、「星霜(せいそう)」は「年月(としつき)」を表す言葉で、ここに「幾」が付くことで「長い歳月」を表現する言葉になり、感慨深く、苦労を経た上での長い歳月を表現するときに使う慣用表現です。ロマンを感じる美しい日本語ですね。

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本日は12月7日『クリスマスツリーの日』にちなんで、「星」という字の入った日本語から、

・凍星(いてぼし)

・幾星霜(いくせいそう)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/東京新聞TOKYO Web/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱