「一升買い」ってどんな意味?どんな買い方?
明日、12月10日は12月の第二月曜日。アマゾンジャパン株式会社が制定、一般社団法人日本記念日協会が認定した『Cyber Monday(サイバーマンデー)』です。サイバーマンデーは、 もとはアメリカの感謝祭(11月の第四木曜日)の休暇を起点とした年末のオンラインセールを指す言葉で、アメリカで「サイバーマンデー」と言えば感謝祭の翌月曜日を指します。日本では、多くの企業でボーナスが支給されたあとの12月の第二週に、最もオンラインショッピングサイトの訪問数が多くなる…という統計から、独自に12月の第二月曜日がサイバーマンデーとなりました。
少し前「ブラックフライデー」という言葉でセールが開催されていましたね。あれは、アメリカの感謝祭の翌金曜日の大規模セールを指した言葉です。アメリカでは、実店舗の「ブラックフライデー」のセールが終わった翌月曜日からオンラインでのセールが盛況となる現象が発生し、これをサイバーマンデーと呼ぶようになったのが始まりです。ということで、本日は「売」「買」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「売卜」ってなんと読む?
「売卜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:特に女性の関心が高いことでお馴染みの、ある無形サービスを売ることを指した言葉です。
<使用例>
「若いころから、ホロスコープや四柱推命を深掘りしてきたけれど、自分が売卜で生計をたてるようになるとは思っていなかったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 売卜(ばいぼく) です。
「売卜(ばいぼく)」とは「うらないを商売にすること」です。読めたでしょうか?
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「一升買い」ってどういう意味?
慣用的に使われる言葉「一升買い」の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:ぜいたくな生活
2:ごく平均的な生活
3:貧乏な生活
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:貧乏な生活 です。
「一升買い」とは、「米などを一升ずつ買うこと」を意味しています。一升とは十合、1.5kgです。現代の感覚ですと、お米を買う単位としてそこまで少ないように感じませんが、その昔は違いました。「米の収穫量=石高(こくだか)」が財政の単位となっていたように、米は日本人の歴史上、経済状況や生活レベルに密着した食物です。「一石(いっこく)」は「人一人が一年間に食べる米の量」とされており、その10分の1が「一斗(いっと)」、更に10分の1が「一升(いっしょう)」です。1年間に1人が食べる量の100分の1、2~3人の家族なら2日間もたないような量である一升ずつお米を買うような家…と考えると、「一升買い」という言葉が「貧乏な生活」を表現している、という意味に納得がいきますね。
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本日は『Cyber Monday(サイバーマンデー)』にちなんで、「売」「買」という字の入った日本語から、
・売卜(ばいぼく)
の読み方と、
・一升買い
の意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱