日常の喧騒から離れた居心地のいい空間、優しく体を包み込む温泉、そしてその土地ならではの美食…。これらを兼ね備えた上質な湯宿は、多忙な現代人が心身にためこんだストレスや疲れをリセットするのに最適なスポットだといえます。

そこで温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに、心身共に整えて、新年を快調にスタートさせたい人におすすめの温泉宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは島根・玉造温泉にある「湯之助の宿 長楽園」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
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贅を尽くした「美肌コンセプトルーム」で心身にうるおいをチャージ!

島根県の玉造温泉は、奈良時代に発見されたとされ、1300年の歴史をもつ人気の温泉地。その中心部にある「湯之助の宿 長楽園」は明治元年創業で昭和天皇も滞在された由緒ある老舗高級旅館です。

特別室「相生」のリビングルーム
特別室「相生」の和モダンテイストなリビングルーム。

「『長楽園』は、120坪を誇る日本一の混浴露天風呂が有名な宿ですが、ここがすごいのはそれだけではありません。とことん癒されたい方におすすめしたいのは、特別室『相生』。美肌をコンセプトとして築90年の離れの別荘をリニューアルしてできた、最上位グレードの客室です」(植竹さん)

特別室「相生」からの眺め
パノラマビューの日本庭園が広がる。

「まず、高台に位置し、日本庭園を一望することができるのが何とも風流。延べ126平方のゆとりある客室に、源泉かけ流しの専用露天風呂、専用エステルームやパウダールームまで備え、美と健康をとことん追求したラグジュアリー空間が魅了的です」(植竹さん)

相生の客室専用露天風呂
特別室「相生」専用の露天風呂。

「客室専用の自分のためだけの浴槽に浸かり、じっくりと名湯に向き合うのはやはり格別。泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉で肌によくなじみます。温泉の水分を肌に運び保湿する硫酸塩泉と、塩のヴェールでうるおいを閉じ込める塩化物泉とダブルでしっとり肌が整うのを実感できる湯を独り占めできるのは、贅沢の極みではないでしょうか」(植竹さん)

相生エステルーム
専用エステルーム。
相生ベッドルーム
寝室は「POLA」が開発した低反発マットレスと⾼級⽻⽑布団を使⽤。

体の内側からきれいになれそうな「しまね美食膳」に舌鼓!

特別室「相生」に宿泊すると、食事までスペシャルだと植竹さんは力説します。

しまね美食膳
美肌をサポートする「しまね美食膳」。 ※季節や仕入れ状況によってメニューは異なります。

「特別室『相生』には『しまね美食膳』という専用の食事プランがあります。『しまね美食膳』とはその名のとおり、県産品にこだった美肌食材による会席料理です。旬の食材を用いるためメニューは季節ごとに変わりますが、私の印象に残っているのはコラーゲンキューブ入りのしゃぶしゃぶ。キューブを鍋に溶かすと出汁がつやつやとろとろ濃厚になって、これはご利益がありそう!…と気分が上がります。

また、抗酸化作用があるとされる穴子、甘酒が使われたプリンなど、おいしいだけでなく体の内側から美をサポートしてくれそうなもの尽くしのコース料理に大満足です」(植竹さん)

広さ120坪は圧巻!日本一の混浴露天風呂でリフレッシュ

長楽園の混浴露天風呂
混浴としては日本一の広さとされる「長楽園」の露天風呂。

「特別室『相生』のサービスが素晴らしいので、ついおこもりしたくなりますが、せっかく『長楽園』を訪れたのであれば、一度は日本一の混浴露天風呂にも足を運びたいところ。湯浴み着で入浴できるので、女性でも安心です。

密とは無縁の120坪の大浴場は圧倒的な開放感。これだけ広いと、湯口に近いほど熱く、湯尻に近いほどぬるく、場所によって湯温がかなり異なるので、自分がちょうど心地よく感じるスポットを探し当てるのも醍醐味です。ぜひ相生の客室専用露天風呂を入り比べてをしてみてはいかがでしょうか」(植竹さん)

夜の混浴露天風呂
夜間はライトアップで日中とは違った雰囲気に…。

以上、「湯之助の宿 長楽園」をご紹介しました。贅を尽くした特別室「相生」で露天風呂や美食膳に癒され、日本一の混浴露天風呂で開放感も味わう。そんな非日常ステイで心身の疲れをリセットしたい人は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)