「暮夜」ってなんと読む?「くれよ」ではありませんよ!
明日・12月22日は、2023年の『冬至』です。北半球では太陽の高さが1年で最も低くなる日で、昼が最も短く、夜が最も長い1日です。日本では古来、この日にかぼちゃを食し、ゆず湯に入ると風邪をひかない、という俗説がございます。食物の保存方法が限られていた時代、冬でも食べられる緑黄色野菜であるかぼちゃと、リフレッシュ効果のある柑橘の香りで鋭気を養おう、という先人の知恵ですね。長い夜、古来の風習にのっとって、ご自身をいたわってみてはいかがでしょうか? 本日は「夜」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「暮夜」ってなんと読む?
「暮夜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「夜に入ったとき。また、夜」という意味の言葉です。
<使用例>
「冬至の暮夜のデザートは、かぼちゃのプリンでどうかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 暮夜(ぼや) です。
「暮夜(ぼや)」、読み方を知っていれば難なく読める言葉ですが、知らないと「年の暮(くれ)の時期と関係あるのかしら?」など、読み方に迷いますよね。「暮夜(ぼや)」は、特定の季節を表現する言葉ではなく、1日の中の「暮」「夜」を意味する言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「夜業」ってなんと読む?
「夜業」の読み方として正しくなるよう、「〇〇べ」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させて下さい。
ヒント:「夜、仕事をすること。また、その仕事」という意味の言葉で、「夜業(やぎょう)」とも読みますが、「〇〇べ」という読み方、言い方がより一般的です。
<使用例>
「仕事納めまでの大量納品があって、明日は夜業しないといけないかもしれないわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 夜業(よなべ) です。
「夜業(よなべ)」…一般に、徹夜に近いような深夜の作業を言う言葉ですね。もともと「夜に鍋で食材を煮て食べながらする」という意味から「よなべ」という言い回しになったのだとか。しかし、指している言葉は「夜間の作業」ですので、「夜業(よなべ)」とも書くわけです。これは塾字訓(熟語単位の意訳的な読み方)です。
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本日は12月22日、2023年の『冬至』にちなんで、「夜」という字の入った日本語から、
・暮夜(ぼや)
・夜業(よなべ)
の読み方をおさらい致しました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱