「丹色」ってなんと読む?「たんいろ」ではありませんよ!
新年の干支は「辰」。ということで昨日「辰砂(しんしゃ)」という鉱物の名前をおさらいしましたが、本日は、この「辰砂(しんしゃ)」にちなんだ、新年に縁の深い日本語クイズをお送りします。…というところで1問目です。
【問題1】「丹塗」ってなんと読む?
「丹塗」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「丹朱の色に塗ること」という意味で、神社の鳥居などが朱色に塗られていることを指したりもする言葉です。
<使用例>
「和服で初詣に行くなら、丹塗の鳥居の前でお写真を撮りたいわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 丹塗(にぬり) です。
「丹塗(にぬり)」の「丹(に)」とは、古来、「辰砂(しんしゃ)」の色の同義語としても使われてきた言葉です。「辰砂(しんしゃ)/丹(に)」は、血液の色でもあり、原料に水銀や硫黄などの毒性もあるものを使うことなどから「魔除け」の力をもつとされ、霊的な場所に塗られる神聖な色ともなったのです。…というところで2問目にまいりましょう。
【問題2】「丹色」って何と読む?
「丹色」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:和の伝統色名で「辰砂の色。朱色。赤い色」を意味する言葉です。
<使用例>
「お祝いの和食器には、丹色の華やかなものも多いわよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 丹色(にいろ) です。
ちなみに、同じような色を意味する言葉でも「丹朱」と書くと「たんしゅ」と音読みします。「赤」を意味するわの色名には「緋(ひ)」「朱(しゅ)」「丹(に)」「紅(べに)」などがあり、色のニュアンスで分けて表現されますが、「丹色(にいろ)」は、画像のような「丹塗(にぬり)」の色を指します。
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本日は「辰年」の「辰」に関連する色「辰砂(しんしゃ)=丹(に)」をおさらいしながら、
・丹塗(にぬり)
・丹色(にいろ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱