「囲まう」ってなんと読む?「かこまう」ではありません!
明日、1月5日は公益財団法人日本棋院の定めた『囲碁の日』で、例年、碁の打ち初め式が行われます。ということで本日は「囲」「碁」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「囲まう」ってなんと読む?
「囲まう」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「追われている人などを、人目に付かないようにこっそり隠しておく」という意味の言葉です。
<使用例>
「この御屋敷には、その昔、魔物に追われたお姫さまを囲まった、という伝説があるの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 囲(かく)まう です。
現在「かくまう」は、「匿う」という表記を使う例が多いですが、「囲まう」と書いても正解です。もとは「ほかの人の目に触れないように囲う」行為のことですから、「囲まう」という表記は、実は理にかなっており、覚えやすいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「碁笥」って何と読む?
「碁笥」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「碁石を入れる丸い容器」のことです。
<使用例>
「父の愛用している碁笥はずいぶん古くて、意外と値打ちものかもしれないわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 碁笥(ごけ) です。
「碁笥(ごけ)」の「笥」は「箱」を意味する字で、お馴染みの言葉ですと「箪笥(たんす)」などに使われています。「ス」は音読み、「け」は意外にも訓読みです。大人の教養として「碁石入れ」と表現するよりは「碁笥(ごけ)」と言えたほうがスマートですね。発音は「苔(こけ)」と同じアクセントです。
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本日は、1月5日『囲碁の日』にちなんで、「囲」「碁」という字の入った日本語から、
・囲(かく)まう
・碁笥(ごけ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/公益財団法人日本棋院ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱