2023年12月31日、突然の退位を発表したデンマーク王室のマルグレーテ2世女王。1972年1月14日に父・フリードリヒ9世崩御のあと、跡を継いでちょうど52年の2024年1月14日。息子であるフレデリック皇太子がデンマーク君主になるべく準備が進められています。支持率が80%以上と高いデンマーク王室ですが、その人気を担う女王が500年ぶりに退位。驚きの知らせに国民が泣いている…なんていうニュースも。イギリス版ヴォーグやガーディアン紙でも定評のある、周りまで晴れやかなオーラで包む82歳の鮮やかな装いを紐解いていきましょう。
■1:ノーブルさ際立つパープルのセットアップ
2023年11月6日、スペイン国王夫妻のデンマーク訪問をコペンハーゲンのアマリエンボー宮殿にて歓迎した一枚です。大きなボタンがアクセントを添えるペプラムスタイルのジャケットと、膝下のタイトスカートの組み合わせ。羽根付きのハットもパープルで統一し優美さを漂わせて。ブローチやスカーフ、イヤリングで顔まわりを華やかに。写真では見えないですが、足元は黒のキトゥンヒールを選び、小粋さを高めています。
■2:フェミニンさと迫力が同居!赤とバーガンディのメリハリ配色
イギリス・ロンドンを訪問した際は、スカーレット(緋色)のシングルジャケットと、それにリンクした赤とバーガンディのハットを着用。歩きやすいローファーとショルダーバッグ、グローブもバーガンディを選び、パーフェクトな2トーンコーディネートに仕上げています。アップヘアの耳元にはスタッズイヤリングをあしらいモダンなスタイリングを完成。
■3:ゴールデンジュビリーには視線を奪うブルーで登場
コペンハーゲン・クリスチャンスボー宮殿で行われた自身の即位50周年記念式典で、ガラディナーに出席。デンマーク人デザイナー、ブリジット・タウローによるガウンはきらめくベルベットを使用し、さりげなくウエストが絞られたフィット&フレアなフォルムで女らしいデザインです。ウエストのすぐ下でプリーツが入り、トレーンをひくシルエット、そして気品が溢れる美しいブルーとパールのティアラの組み合わせに、凜とした女王の威厳を感じます。
今回は、デンマーク女王マルグレーテ2世の鮮やかカラーに彩られた装いをご覧いただきました。女王のいとこにあたる、イギリスの故エリザベス2世は「信頼を得るには見られなければならない」と語り、公務での着こなしに実践していました。それにも通じるマルグレーテ2世の鮮やかなスタイルには、君主としての真摯な態度が表れていたように感じます。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子