温泉のさまざまな効能のなかでも、特に寒い季節に注目したいのはスキンケア効果。名湯で体の芯から温まりつつ、乾燥によるダメージを蓄積した肌を労りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに、数ある湯宿のなかでも実際に浸かってみて「つるつるしっとり肌がご機嫌になった！」と太鼓判を押す、冬こそ訪れたい美肌温泉宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、静岡県・伊豆高原にある「イサナ リゾート（ISANA Resort）」です。
公式サイト
海の絶景と美人の湯を独占する至福のひとときを…
静岡県内で最東の鉄道駅・伊豆急行線「富戸駅」から車で10分ほどにあり、海を目の前に佇む「イサナ リゾート（ISANA Resort）」。相模湾の絶景と共に美人の湯を堪能できる総部屋数10の隠れ宿に対し、植竹さんは「本当は内緒にしておきたいくらい」と最上級の賛辞を贈ります。
「2019年7月にリニューアルされた建物内部はまるで別荘のように洗練された雰囲気。さりげなく飾られたアート作品や高級感のある家具など、インテリアもこだわりがあり、建物内に足を踏み入れた瞬間、一気にリゾート気分に引き込まれます」（植竹さん）
「『イサナ リゾート』の魅力は、全客室にオーシャンビューのテラスと源泉かけ流しの温泉を備えていること。泉質は、カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。硫酸塩温泉は、肌の蘇生、弾力アップが期待できる湯です。そのうえ天然の保湿成分であるメタケイ酸も豊富に含むので、ふっくらしっとり肌にぐっと近づけます」（植竹さん）
「また、源泉の湯温が高めで体がよく温まり、かつ、湯上りは塩のヴェールに包まれたかのような状態になり、ポカポカが持続します。そんな美人の湯を客室でひとり占めできるのは贅沢の極み。目の前に広がる海を眺めながら湯浴みして、少し汗ばんできたらテラスに移動してチェアで涼み、また温泉へ…。時間の経過と共に表情を変える絶景にも癒されました」（植竹さん）
「客室の温泉でも至福の時間を過ごすことができますが、さらに1回40分利用できる貸切制の大浴場もあります。10人くらい同時に入れそうなゆったりサイズの浴槽に源泉が滔々と注がれて、湯の鮮度もコンディションもよく、すばらしい湯遣いだとしみじみ実感…。窓越しに海が見え、窓を開ければ潮騒を感じることもでき、大浴場でも極楽気分に浸れること請け合いです」（植竹さん）
熟成魚と熟成肉を生かしたフレンチ懐石料理は唯一無二の味わい
「イサナ リゾート」では、フレンチと和食にインスパイアされたほかでは味わえないフレンチ懐石料理も評判です。
「都内や海外で修業した経歴を持つオーナーシェフが手がけるフレンチ懐石は前菜からデザートに至るまで感動の連続。都心の一流レストランレベルといっても過言ではなく、温泉を抜きにしてこの料理のためだけでもわざわざ足を運ぶ価値があるのではないかと思うほどです。
地元の旬の素材をベースとするコース料理は、仕入れ状況やシェフのインスピレーションによって、その時々でメニューは異なります。味もさることながら見た目も驚くほど美しく一品一品がアートのようです。また、食材ひとつひとつにも並々ならぬこだわりがあり、たとえば肉や魚は仕入れたものをそのまま提供するのではなく、専用のドライエイジングキャビネットにて熟成させてから調理しています」（植竹さん）
「熟成のひと手間をかけた素材は旨味が凝縮されており、肉も魚も全く臭みがありません。また、炭火の火入れなどが絶妙なうえ、付け合わせの野菜やソースなども精緻に作り込まれており、メイン食材との相性が抜群。一口ごとに頬が落ちそうな感覚です。
手作りのパンやバターも忘れられないおいしさでしたし、デザートも複数種類の提供があり、そのどれもこれもが専門店のようなクオリティ。まさに至れり尽くせりで、胃袋も心も十二分に満たされました」（植竹さん）
「朝食でも熟成素材が使われており、刺身やローストビーフが絶品。朝からこんなごちそうをいただけるなんて…と気分が上がります。そして、極めつけは食後になんとシェフのラテアートが！ まさか温泉宿で本格的なラテアートがいただけるとは思わず、どこまでもきめ細やかなおもてなしの精神に脱帽です。季節を変えてリピしたいと心に誓いました」（植竹さん）
以上、「イサナ リゾート」をご紹介しました。オーシャンビューの宿で美人の湯と美食を堪能するリゾート旅を実現したい人は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- イサナ リゾート
- 住所／静岡県伊東市富戸774-1
客室数／全10室
料金／2名1室1名あたり ￥27,700～ - TEL：0557-51-0222
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- WRITING ：
- 中田綾美
- EDIT ：
- 谷 花生（Precious.jp）
