太陽のような笑顔のポジティブなオーラで人々を魅了するオランダ王妃「マキシマ・ソレギエタ」(以下マキシマ王妃)。ニューヨークの銀行で働いていたキャリアをもち、その都会的で洗練されたファッションセンスにも定評があります。そして、とくに王妃が愛するアイテムといえば、ケープ。トレンドでありながらも、長く愛用できるアイテムはいわば彼女の代名詞的存在。そんな最愛ケープを取り入れた52歳の最新スタイルを紐解いていきましょう。

■1:ディープなカラーパレットが映える!ファミリーリンクコーデ

ファッションニュース_1,セレブ_1,アウター_1,大人コーデ_1,冬コーデ_1
(左から)アマリア王女、ウィレム=アレクサンダー国王、マキシマ王妃、アリアーネ王女、アレクシア王女。

2023年12月22日、オランダ・ハーグのハウステンボス宮殿で行われたオランダ王室のクリスマスフォトセッション。各自カラーコートを主役にしたスタイリングで集まり、深みあるカラーパレットで抜群にセンスのいい家族写真を披露しました。マキシマ王妃はグレーとネイビーのリバーシブル仕様のケープにしなやかなハイゲージのタートルニット、パンツも同じトーンのグラデーションで統一。足元はジャンビト・ロッシのブラックのアンクルブーツで引き締めています。手元と耳元のカラーストーンがシックなワントーンに華やかなアクセントをオン! 二の腕から下が動きに合わせてチラッとのぞくケープは手元が意外と目立つものですが、レザーグローブをはめてリッチに演出しています。

■2:個性的なシェイプが視線を奪う!スタイリッシュな異素材ミックス

ファッションニュース_2,セレブ_2,大人コーデ_2,アウター_2,冬コーデ_2
シックなグレーにレッドのリップ&ネイルがフェミニンさをひと匙添えています。

2023年12月13日、韓国大統領の訪問を受け、オランダ・アムステルダムのAFASライブ劇場でのコンサートへ。1と同じカシミア&ウールのケープを1998年にスタートしたギリシャブランド、コスタレロスのグレーのジョーゼットワンピースに羽織っています。グレートーンを重ねていますが、薄く繊細なワンピースと暖かなケープのコントラストが洒落感をアップ。ケープのフレキシブルなシルエットがドレスアップなシーンにもマッチ。足元はTストラップのベージュパンプスでフェミニンに仕上げています。

■3:ジレ風にまとって聡明なお仕事コーデに

ファッションニュース_3,セレブ_3,大人コーデ_3,冬コーデ_3,アウター_3
ビジネスウーマン的なきちんと感あるスタイリング。

2023年11月15日にオランダのカトウェイクで開催された「中小企業の現状2023」報告書の発表会に出席。ボートネックの7分丈トップスに膝丈のタイトスカートを合わせ、ケープをオン。フロントは開けて軽やかに着こなしています。こちらもオールグレーの装いですが、トップスのメランジ柄がリズミカルなアクセントを加えています。スエードのパンプス、シャネルのフラップバッグもグレーで統一。手元にレイヤードしたウォッチやブレスレット、そしてシルバーとゴールドをミックスしたジュエリー使いでこなれ感を高め、スタイリッシュなルックを完成しています。


今回は、オランダ・マキシマ王妃のケープ着回し術を最新スタイルでご覧いただきました。最愛の一着であるグレーのケープを、デイリーからドレスアップシーンまで活用。基本的にはワントーンコーデでまとめ、素材やトーンをミックスしてアクセントをつけるのが小粋さの秘訣のよう。ぜひ参考にしてくださいね。

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子