「馬食(ばしょく)」ってどういう意味?正しく理解していますか?
明日、1月26日は、2024年の冬の「土用丑の日」です。「土用丑」というと、夏に鰻を食して滋養を付ける…という慣習がおなじみですが、「土用」自体は春夏秋冬に訪れ、昨今は「冬の寒さを、鰻を食べて乗り切ろう」という『寒(かん)の土用丑の日』も提唱されているようです。冬は鰻に脂がのって、より美味しい時期ですので、明日からの週末の滋養食として、いかがでしょうか? ということで本日は「食」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「玉食」って何と読む?
「玉食」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「非常にぜいたくなものを食べること。美食」という意味の言葉です。
<使用例>
「本日は玉食をご用意くださり、ありがとうございました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 玉食(ぎょくしょく) です。
「玉食(ぎょくしょく)」の美称「玉(ぎょく)」は、「宝石」を意味しています。つまり「宝石のようにすばらしい」と、あとに付く言葉を最上級にほめ称える表現です。「美食」よりも趣のある美しい表現ですので、大人の語彙としてインプットしたいですね。ほかにも美称として「玉」がつく言葉は、「玉音」「玉稿」「玉条」など、いろいろございます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「馬食」ってどういう意味?
「馬食(ばしょく)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:粗末な食事
2:たくさん食べること
3:精力のつく食物
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:たくさん食べること です。
「馬食(ばしょく)」は、「牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)=牛のようにたくさん飲み、馬のようにたくさん食べること」「鯨飲馬食(げいいんばしょく)=くじらのようにたくさん飲み、馬のようにたくさん食べること」などの四字熟語にも使われる言葉です。いずれにしても「非常にたくさん食べること」を意味する言葉です。
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本日は、1月26日、2024年の「冬の土用丑の日」にちなんで、「食」という字の入った日本語から、
・玉食(ぎょくしょく)
の読み方、言葉の背景と、
・馬食(ばしょく)
の意味などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱