「鬼の霍乱(かくらん)」の「霍乱」とは?どんなこと?
明日は、令和6年の「節分」ですね。豆まきをしたり、恵方巻を頂く予定の方も多いでしょう。「節分」は二十四節気の「立春」の前日のことで、季節の「節目」であり「分け目」である日を指します。古来、こうした季節の変わり目には邪気が生じやすい…と考えられており、それを祓うために豆まきなどの行事が行われてきたのです。現在では春の「節分」のみが、慣習として残っておりますね。ということで、本日は「鬼」「豆」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「鬼の霍乱(おにのかくらん)」の「霍乱」って何?
慣用句「鬼の霍乱(おにのかくらん)」の「霍乱」とはどんな事でしょうか?正しいものを以下の選択肢の中から選んでください。
1:怒り暴れること
2:動揺して判断力が下がること
3:病気にかかること
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:病気にかかること です。
「霍乱(かくらん)」とは「日射病」のことです。「鬼の霍乱」という慣用句は、「ふだん病気をしない丈夫な人が、珍しく病気に罹(かか)る」という意味で使われます。この場合の「鬼」は、ばけものや妖怪、悪者などではなく「大変に頑丈な人」の代名詞です。「霍乱(かくらん)=日射病」を「攪乱(かくらん)=かきみだすこと」「錯乱(さくらん)=意識が混乱すること」などと混同してしまう例もあるようなので、正しく「霍乱(かくらん)」と覚えておきましょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「苞納豆」ってなんと読む?
「苞納豆」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:画像のような納豆のことです。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 苞納豆(つとなっとう) です。
「苞納豆(つとなっとう)」は、昔ながらの納豆の作り方ですが、藁(わら)にはもともと納豆菌が住みついているので、その昔は、藁の中に蒸した大豆を入れて寝かせる…という方法で納豆を作っていたのです。
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本日は、2月3日、令和6年の「節分」にちなんで、「鬼」「豆」に関連した日本語から、
・慣用句「鬼の霍乱」の「霍乱=日射病」
という豆知識と、
・苞納豆(つとなっとう)
の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱