「大冊」ってなんと読む?「だいさつ」ではありませんよ!

明日は、令和6年の「立春」です。二十四節気の暦では、1年の始まりの日とされており、「八十八夜」「二百十日」などの暦は、「立春」を起点として数えます。古来、この日には「立春大吉」と書いた紙を玄関に貼る風習がございます。「大吉」という言葉の縁起が良いのはもちろん、「立春大吉」という文字はすべてが左右対称なので、悪鬼が家に入ってきてしまった場合、振り返って裏側から見ても前からと同じ字に見えるため、「自分はまだ家の外にいる」と勘違いして去っていく…と言い伝えられております。この時期に「立春大吉」のお札を配布している神社もあるようですよ。ということで、本日は「大」「吉」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「大冊」ってなんと読む?

「大冊」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「紙数が多くて厚い書物。形の大きな書物」という意味の言葉です。

<使用例>

「実家に、この作家さんの大冊の全集があったと思うわ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 大冊(たいさつ) です。

これに対し、小型の書物は「小冊子(しょうさっし)」と言いますね。
これに対し、小型の書物は「小冊子(しょうさっし)」と言いますね。

「小冊子(しょうさっし)」という言葉は現在でもよく使用されますが、大型の書物を指す「大冊(たいさつ)」という言葉は、あまり耳にしなくなりました。現代はいろいろなものがデジタル化、コンパクト化される傾向ですが、「大冊(たいさつ)」という言い方、大人の語彙としてぜひ覚えておきましょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「吉辰」ってなんと読む?

「吉辰」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「よい日。めでたい日。吉日」という意味の言葉です。

<使用例>

「よいお知らせを頂いて、本日は私にとってもこの上ない吉辰となりました」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 吉辰(きっしん) です。

「辰」は今年の干支でもありますので、この言い方、覚えておきましょう。

「辰」の字には「日」という意味があること、本シリーズの過去回でもおさらいいたしました。「誕辰(たんしん)」「生辰(せいしん)」は「誕生日」という意味で、今回のような「吉辰(きっしん)」と言えば「吉日。よい日」という意味になります。

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本日は、2月4日、令和6年の「立春」にちなんで、「大」「吉」という字の入った日本語から、

・大冊(たいさつ)

・吉辰(きっしん)

の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/七社神社ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱