エルメスは毎年「年間テーマ」を掲げ、テーマに沿ったオブジェが登場します。2024年のエルメスの年間テーマは「フォーブルの魂」。エルメスの1号店「フォーブル・サントノーレ24番地」のスピリットと呼応するデザインに心躍ります。
フォーブル・サントノーレ24番地の1号店の歴史は、1880年に馬具工房がオープンしたことからスタート。
1924年に大改修が始まり、現在のファサードの基本が出来上がってから、今年で約100年を迎えます。「フォーブル・サントノーレ」店は、ブティックだけでなく馬具アトリエも存在。また、デザイナーのインスピレーション源となる「ミュゼ(美術館)」も存在し、エルメスのクリエションの源泉ともいえる存在です。
「フォーブル・サントノーレ」店のアニバーサリーイヤーでもある2024年にちなんだクリエイションに、心ときめかずにはいられません。
今回は、オーセンティックなフォルムにエルメスの第1号店「フォーブル・サントノーレ24番地」のスピリットを刻むかのように、「24 FBG」が施されたモカシン(ローファー)をご紹介します!
トウのデザインに、遊び心と職人技が光る
トウに施された「24 FBG」のモチーフは、エルメス1号店パリのフォーブル・サントノーレのブティックのアドレスをあらわしたもの。24番地に位置することから「24」が、フランス語の「FAUBOURG」を略して「FBG」が、あしらわれています。
レザーをカッティングしたモチーフには、精緻なステッチが施されています。モチーフがあしらわれたベージュ部分にはシルクスクリーンプリントも施されており、トロンプルイユ効果も生まれています。
モカシンのアッパーにさりげなく映える「H」のカットディテールもアイコニックな存在。モノトーンのレザーにナチュラルカラーのサドルステッチが刻まれ、馬具作りからスタートしたメゾンらしさが浮かび上がります。
足元に気品をもたらす王道のフォルム
モカシン『ケネディ』はトラディショナルなローファーのシルエットを生かしたデザインで、端正なフォルムから漂う品格が人気の理由。しなやかでハリ感のあるカーフレザー「ヴォー・ウルトラスープル」を用いた一足は、職人技が凝縮されています。木型を用いた手作業による組み立てと、ブレイク製法のソールを採用することで、軽快さと柔軟性を実現しています。
2024年は、パリの「フォーブル・サントノーレ」店をインスピレーション源にしたオブジェが続々登場しています。エルメスが大切にするスピリットを感じながら「フォーブルの魂」とリンクするオブジェを、ぜひ楽しんでください。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 大原敏政(aosora)
- WRITING :
- 川口夏希(NTK CREATIONS)