「叉焼」ってなんと読む?中国語ですが日本の辞書にも載ってます!
明日、2月28日は『ビスケットの日』です。幕末の1855(安政2)年、この日の日付で、日本の医師がオランダ人から学んだ軍用パンの製法を書いた書簡にビスケットの製法が書かれていたことを記念し、一般社団法人全国ビスケット協会が制定した記念日です。ビスケットは、クッキーより硬く日保ちがするのが特徴ですが、語源はラテン語の「ビス・コウトゥス(2度焼かれたもの)」だと言われています。…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「叉焼」ってなんと読む?
「叉焼」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:中華麺のお供として定番です。
<使用例>
「ものお店の叉焼麺はすごいボリュームらしいから、お腹を空かせて来たの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 叉焼(チャーシュー) です。
「叉焼(チャーシュー)」は「また」「焼く」と書きますが、ビスケットのように「ふたたび焼く」という意味ではありません。「叉」は「さすまたのように、先が分かれたものを刺し取る道具」を意味しており、中国では「叉子(チャーツ)」というフォーク状の調理器具で豚肉を刺して叉焼を作ることからできた表記です。「ふたたび」を意味する「また」は「又」で、中に点がありません。
ということで2問目は「又」の入ったクイズです。
【問題2】「又候」ってなんと読む?
「又候」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「(呆れた気持ちや、滑稽だと思う気持ちを含んで)なんと、もう一度。凝りもせずに」という意味の言葉です。
<使用例>
「昨日仲直りしたはずのふたりが、又候もめているですって?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 又候(またぞろ) です。
「候(そうろう)」は「~であります。ございます」という意味をもつ言葉ですので、「ふたたび」を意味する副詞の「又」に、あえてかしこまって丁寧な「候」がつくことで、「すでに類似する状態があるのに、ほかの同様の状態が新たに存在することを、呆れた気持ち・滑稽感を含めて表す副詞」になります。「またもや」「またまた」などの類似表現です。
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本日は、2月28日『ビスケットの日』にちなんで、
・叉焼(チャーシュー)
・又候(またぞろ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『クラシル』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱