「衝立」ってなんと読む?「しょうりつ」ではありませんよ!
明日、2月29日は、うるう年にしか巡ってこない1日ですが、『円満離婚の日』という記念日にも制定されています。一年で最も離婚件数が多い月とされている3月を前に、『「2」人に「29(福)」あれ』との語呂合わせで、結婚、離婚の本質や夫婦関係などを改めて考える日にしてほしい、との願いが込められているそう。「離婚」と言えば、夫婦の衝突の末に折衝して行う…ということで、本日の1問目は「衝」という字の入ったクイズです。
【問題1】「衝立」ってなんと読む?
「衝立」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:遮る道具です。
<使用例>
「衝立の奥で姿は見えなかったけれど、話し声であの人だとわかったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 衝立(ついたて) です。
「衝立(ついたて)」は、「衝」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)「衝く(つ-く)」からの熟語です。「衝」は、「突き当たる」「突き動かす」「大事なところ。要(かなめ)」などの意味をもつ字です。そして「衝立(ついたて)」は、空間を仕切るために「衝きあたる形に立てた」もの、ということです。
さて、2問目は、「円満離婚」の「円」の入ったクイズです。
【問題2】「真ん円」ってなんと読む?
「真ん円」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「歪みのない円形」という意味の言葉です。
<使用例>
「小さな子が多いイベントなら、テーブルの天板は、角のない真ん円が良いわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 真ん円(ま-ん-まる) です。
「円い(まる-い)」という読み方は、小学2年生で習う常用漢字ながら、「円(エン)」と「丸(まる)」のイメージが強過ぎて、「円(まる)」が思い浮かばなかった…という方もいらっしゃるのでは? もともと「円(まる)」は平面の円、「丸(まる)」は立体的な球形を意味していますが、昨今では円形のものに対しても「丸」を当てる例が増えていますよね。言葉は時代によって変化していくものですが、もとの意味も、きちんとおさえておきたいですね。
***
本日は、2月29日『円満離婚の日』にちなんで、「衝」「円」という字の入った日本語から、
・衝立(ついたて)
・真ん円(ま-ん-まる)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/文化庁ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱