「てんける」?いいえ!「点ける」ってなんと読む?

明日、3月1日は『Pontaの日』。2010(平成22)年のこの日、共通ポイントサービス『Pontaポイント』が開始されたことにちなんだ記念日です。共通ポイントサービスはほかにも楽天ポイント、PayPayポイント、Tポイントなど種類も多く、「ポイ活」という言葉もできるほど、私たちの生活に浸透していますね。本日は「ポイント」の和訳である「点」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「点ける」ってなんと読む?

「点ける」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「火や電気をはたらかせて、明るい状態にする」ことです。

<使用例>

「停電かしら? いま懐中電灯を点けてみるわね」

「○ける」。
「○ける」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 点ける(つ-ける) です。

「点」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。
「点」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「つける」という動詞、「付ける」「着ける」など、意味を混同しやすいものも多いですが、「光源をはたらかせる」行為の漢字表記は「点ける」なのです。「点灯(てんとう)する」という熟語がございますね。「点」は「点す(とも-す)」という意味ももった字です。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「点鬼簿」ってなんと読む?

「点鬼簿」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「死者の姓名を書き記した帳面。過去帳」という意味の言葉です。

<使用例>

「こちらの名簿はだいぶ以前のものですので、点鬼簿の整理も必要かもしれません」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 点鬼簿(てんきぼ) です。

大人の教養として覚えておきたい言葉です。

人が死亡することを「鬼籍に入る」と言いますね。「鬼籍」とは、閻魔大王が管理していると言われる「死亡者の名簿」のことです。この場合の「鬼」は「邪悪な悪鬼」ではなく「この世ならざる存在」を指した言葉でしょう。「点鬼簿(てんきぼ)」の「鬼」も、同じ意味で使います。「鬼」という字が入っていても、マイナスイメージの表現ではなく、むしろ「死」を婉曲表現する配慮を含んだ、大人にふさわしい言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。

*** 

本日は、3月1日『Pontaの日』にちなんで、「点」という字の入った日本語から、

・点ける(つ-ける)

・点鬼簿(てんきぼ)

の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱