輝き続けるミューズたちが語る「エレガンス」の真髄

創刊からの20年、『Precious』が目指すエレガンスは、いつも素敵な女性たちに彩られてきました。ここからは、『Precious』の女性像を魅力的に表現してくださった、輝きを放つセレブリティに、ご自身が考える「エレガンス」についてをお話しをうかがいました。

今回は、女優の杏さんが登場! 2015年からの4年半にわたり表紙を飾り、『Precious』が目指すラグジュアリーを共に歩んでいただきました。いまは生活の拠点をパリに移し、お子さんとの時間を大切にしながら多彩な仕事に取り組む、杏さんが考える「エレガンス」とは?

杏さん
女優
(あん)1986年生まれ。モデルを経て、俳優業に。本誌では2015年より2020年まで表紙キャラクターを務めた。2022年より、生活の拠点をパリに移し、3人の子供を育てると同時に、発信を世界に広げている。今回の撮影もパリの街で行われた。6月7日から主演映画『かくしごと』が公開。 

透明感溢れる魅力で4年半表紙を飾った ── 杏さん

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コート¥476,300・ベルト¥62,700(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、ピアス¥784,300・ブレスレット¥2,164,800(スイスプライムブランズ〈フォッぺ〉)、靴/スタイリスト私物

杏さんが表紙を飾ってくれたのは、2015年からの4年半。本誌が目指すラグジュアリーに、躍動感がより吹き込まれるようになった時代を、共に歩んでいただいた。

「ちょうど私の中でライフステージが変わっていく、目まぐるしい時期でもありました。出産を2回挟み、産休もとりましたが、皆さんといつもすごくワクワクするページをつくらせていただきました。よいもの、美しいものをつくり続けられた、ひとつの軌跡として心に刻まれています」

今は生活をパリに移し、子供との時間を大切にしながら、多彩な仕事に取り組む。杏さんにとって、エレガンスとは?

「私が思うエレガンスは、自分の中に芯があるかどうか。イメージするのは、明治、大正、昭和初期、いわゆる戦前といわれる時期の日本の女性たち。新しく入ってきた西洋からの文化や習慣に合わせていった勇気を感じると共に、まだ当たり前に着物を着て、古くからのものを日常に生かしていた両方の姿勢をとても素敵だなと思うのです。今はなんでも簡単に経験できる時代だからこそ、自分がいったい何をいいと思っているかを、きちんと自分の言葉や感覚で感じられる人でありたいと思うのです」

生活や仕事が世界に広がっても、自身の感性を貫く姿勢が清々しい。

「海外に出たことで、仕事は “なんでもあり” になって、将来がいっそう楽しみに。でも、自分をもっていないと、どこかに流されてしまう不安定さもあります。自らの芯を大切にしながら進んでいきたいです」

たとえ大海原に出ても、杏さんのエレガンスは、きっと見失われることはない。

「エレガンスとは自分の中に芯があるかどうか。柔軟さをもち合わせながら自分の感じ方を大切にしていきたい」―杏さん

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【『Precious』archive】杏さんご登場のファッションページをプレイバック

◇2015年『Precious』11月号

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撮影/浅井佳代子

初撮影はニューヨーク。ブルックリン橋で颯爽と歩いて。

◇2016年『Precious』10月号

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撮影/KEI OGATA

映画公開に合わせ、バイオリンを奏でる姿を誌面でも披露。「おなかが大きい時期だったのですが、ポーズや角度で工夫をしたのも思い出深い」

◇2017年『Precious』10月号

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撮影/生田昌士(hannah)

純粋な笑顔が際立った動物との撮影。

◇2018年『Precious』4月号

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撮影/生田昌士(hannah)

「2度目の出産を終えて、髪を切り『Precious』の現場に戻ってきたとき。復帰にかけて、“おかえりなさい、春!” というタイトルをつけていただいたのがうれしかった」

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
生田昌士(hannah)
STYLIST :
伊藤美佐季
HAIR MAKE :
ヘア/ASAMI MAEDA(wise&talented)、メイク/ Yumi Endo(eight peace)
MODEL :
EDIT&WRITING :
兼信実加子、長瀬裕起子、喜多容子(Precious)
パリコーディネーター :
MASAÉ TAKANAKA
撮影協力 :
川口夏希