「魚」「春」と書く「鰆」…なんと読む?サバの仲間ですよ!

明日、3月8日は『サバの日』『鯖すしの日』『サヴァ缶の日』など、38(サバ)の語呂合わせで、魚の鯖(さば)に関連した複数の記念日に制定されております。…ということで本日は「鯖」に関連したクイズをお送りします。

【問題1】「鯖折」ってどういうこと?

「鯖折(さばおり)」の説明として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:魚のサバの血抜きの方法

2:相撲の決まり手の名称

3:レスリングの技の名称

正解は↓に‼
正解は↓に‼

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 1、2、3 すべて です。

2と3は、1に由来する名称です。
2と3は、1に由来する名称です。

サバは、古来「鯖の生き腐れ」という言い回しがあるほど、鮮度の落ちやすい魚だとされております。冷蔵技術のなかった時代には、サバの鮮度を保つ方法として、釣りあげてすぐに首を折って血抜きをするのが恒例で、この処理の方法を、魚の首が背側に折れている形から「鯖折(さばおり)」と呼びます。この形にちなんで、相撲で「膝をくじき落とし、膝をつかせる決まり手」や、レスリングの「胴を左右にひねり倒す固め技」が「鯖折(さばおり)」と名付けられています。相撲とレスリングでは、「鯖折(さばおり)」と呼ばれる技の形が違うのです。そのせいで「鯖折(さばおり)」が、魚のサバにちなんだ名称、ということはなんとなくわかるけれど、「人体がどういう形になる技を言うの?」と、混乱する方も多いようです。相撲の「鯖折(さばおり)」は「抑え込まれ膝を折る形」で、レスリングの「鯖折(さばおり)」は「胴を左右にひねられた形」と、異なるポーズの「鯖折(さばおり)」がある、というわけです。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「鰆」ってなんと読む?

サバの仲間でもある「鰆」という魚名の正しい読み方をお答えください。

ヒント:魚偏に春と書きますが、冬と春の旬がある、食用のおいしい魚です。

<使用例>

「鰆は西京漬けでいただくのがいちばん好きだわ」

かな3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 鰆(さわら) です。

サバと同じ、スズキ目サバ科の魚です。

「鰆(さわら)」は、春の季語にもなっている魚ですが、実は回遊魚で、捕獲できる時期が地域によって異なります。ですので、冬に旬を迎える地域と、春に旬を迎える地域があるのです。

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本日は、3月8日、魚のサバに関連した記念日制定の多い日にちなんで、

・鯖折(さばおり)

という言葉の意味、背景と、

・鰆(さわら)

の読み方などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱