「折節」ってなんと読む?「せっせつ」ではないですよ!
明日、3月16日は『折りたたみ傘の日』です。折りたたみ傘はドイツ発祥で、発明者であるハンス・ハウプト氏が名付けた「小さな仲間」を意味する「knirps(クルニプス)」という名称はメーカー名に、そして、ドイツでの「折りたたみ傘」の代名詞にもなっています。『折りたたみ傘の日』は、ハウプト氏がドイツで折り畳み傘の特許を取得した1928年3月16日にちなんで制定されました。ということで、本日は「折」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「折角」ってなんと読む?
「折角」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:もとは、中国の故事にちなんだ「意味のないことをわざわざすることのたとえ」でしたが、現在では
「わざわざしたのに無駄になってしまいそうなこと」を言うときに、よく使われます。
<使用例>
「折角お越しいただきましたが、あいにく、そちらの商品は在庫切れでして…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 折角(せっかく) です。
「折角(せっかく)」、日常的に使用する言葉ですね。もとは中国の古文書『後漢書』にある、「高名な学者の頭巾の角が、雨でつぶれてしまったところ、人々がその学者のまねをして、わざわざ頭巾の一角を折ってかぶっては喜んだ」という逸話から来た言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「折節」ってなんと読む?
「折節」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「その時々」「季節」「折しも」「ときおり」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「卒業シーズンですから、つい、折節の思い出にひたってしまうのです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 折節(おりふし) です。
「折角(せっかく)」から続くと、音読みしたくなってしまいますが、すべて訓読みで「折節(おりふし)」です。いかにも日本らしいエレガントな表現ですので、おさらいしておきました。
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本日は、3月16日『折りたたみ傘の日』にちなんで、「折」という字の入った日本語から、
・折角(せっかく)
・折節(おりふし)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱