「御仏供」ってなんと読む?「おぶつきょう」ではありません!
明日、3月21日は、弘法大師の忌日『弘法忌』です。弘法大師とは、「空海」の名でも知られる、仏教の真言宗の宗祖ですが、慣用句「弘法も筆の誤り」に登場するなど、一般常識としてもよく知られる偉人ですね。本日は、仏教にちなんだ日本語クイズをお送りします。
【問題1】「入定」ってなんと読む?
「入定」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:もとは「精神を統一して煩悩を去り、無我の境地に入ること」を意味する言葉でしたが、「高僧が死ぬこと」という意味でも使用されています。
<使用例>
「3月21日は、弘法大師が入定した日として、ゆかりのお寺では法要や縁日があるのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 入定(にゅうじょう) です。
お寺で「〇〇が入定(にゅうじょう)された日」という記述があったら、「○○という高僧が亡くなった日、○○の忌日」という意味です。大人の常識として覚えておきましょう。また、耳で聞いた場合も「入場」と混同しないよう、お気を付けください。
さて、2問目にまいましょう。
【問題2】「御仏供」ってなんと読む?
「御仏供」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「仏前にお供えする供物。特に米飯」を指す言葉です。
<使用例>
「今日のお昼ご飯は、昨日の御仏供さんをお茶漬けにするわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御仏供(おぶく) です。
「仏さまに供えた物」という意味の言葉で、主に米飯を指します。おうちの仏壇に、まるく盛り付けた米飯をお供えするところ、みなさま、見たことがあるかと思いますが、あれを「御仏供(おぶく)さん」と呼んだりもします。敬称がつくと身近な印象になりますね。「御仏供(おぶく)さん」のおさがりをお茶漬けにしたり、おかゆやおじやにしていただく…というお宅もあるようですよ。
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本日は、3月21日『弘法忌』にちなんで、仏教に関連する日本語から、
・入定(にゅうじょう)
・御仏供(おぶく)
の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/高野山ウェブサイト/川崎大師ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱