お出かけ気分が盛り上がる季節、新名所、食やアート、ホテルetc…大人を満たす東京のラグジュアリー・スポットが盛り上がっています!雑誌『Precious』4月号では、別冊付録「とっておき『春のお出かけ』最旬LIST」を展開。今回は「今行くべき、最旬レストラン10」と題して、食のプロが推薦する、とっておきのお店を厳選してもらいました。

世界一ともいわれるグルメの街・東京は、日々進化を続けています。スペシャルを味わえるファインダイニングからアラカルトで気軽に楽しめるレストランまで、注目の新店で、日常も非日常も満たして。

本記事では、中目黒「東⼭無垢(HIGASHIYAMA MUKU)」をご紹介します。

ときにはドレスアップしてラグジュアリーなディナーを、ときにはひとりでふらっとアペロを…。食のプロが推薦する、とっておきのお店とは?

推薦してくれたのは…

小石原はるかさん
フードライター
日々を豊かにする視点でのレストラン評に定評あり。毎日食べ歩いていながらキープし続けるスタイルのよさは憧れの的。最新刊は『東京 最高のレストラン』(共著/ぴあ)。

Japanese「東⼭無垢(HIGASHIYAMA MUKU)」中目黒

器や料理の美しさ、技術の確かさに感嘆。初めて迎える春の料理が楽しみ。(小石原さん)

レストラン_1,東京_1,和文化_1
バカラのグラスで供される前菜は、ボイルした車海老と菜の花をすだちのジュレと自家製カラスミのパウダーで。ほのかな甘さと苦味が絶妙に重なり合う。
レストラン_2,東京_2,和文化_2
だしで炊いたご飯に、春漁でとれた桜海老を米粉をまぶして揚げてたっぷりとのせ、黒こしょうをきかせた。米は大粒の「龍の瞳」。
レストラン_3,東京_3,和文化_3
ソムリエでもある三島さん。横浜の「日本料理 鶴寿」で店主を7年勤めた後、独立。陶芸家・廣野俊彦さんの花器など自ら選ぶしつらいも素敵。

白の洗練空間で味わう繊細で美しい日本料理

中目黒に誕生した小さな日本料理店は、白壁の静謐な空間に、イチョウのカウンターが凛とした雰囲気。

店主の三島立己さんは機械設計の仕事から25歳で料理の道へ。お遍路旅で“お接待”の文化に触れ、食の大切さを実感したという三島さんの料理は、お椀も焼き物も、シンプルながら日本の季節を五感で味わえる美しさ。手をかけすぎず、でも手間を惜しまず、丁寧を積み重ねることで、なじみのある食材も極上のひと皿に。洗練されたおいしさの余韻にひたっていると、コースの締めに野菜をたっぷり使ったカレーが登場したりと楽しませてくれる。

「通ってもらえる価格に」という思いから、コース1万円台。正直な和食を、ハレの日にも、カジュアルにも楽しめるのがうれしい。

※掲載した価格は、すべて税込みです。
※サービス料が別途かかる場合があります。メニューは時期によって変更になります。

〈DATA〉

レストラン_4,東京_4,和文化_4
’23年7月オープン
  •  
  • 東⼭無垢(HIGASHIYAMA MUKU) 
  • 営業時間/18:00、または19:00からの一斉スタート
    定休日/月曜、不定休
    料金/コース11皿¥16,500〜。要予約。
  • TEL:070‐3149‐4112
  • 住所/東京都目黒区東山1-15-5 静宏荘1F

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PHOTO :
長谷川 潤
EDIT&WRITING :
松田亜子、木村晶・池永裕子(Precious)